おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

キョフテ ~やっぱりみんな大好きなひき肉料理

2007-03-19 01:37:11 | ブログ

日本の子供たちの好きな食べ物ベスト10にいつも入っているのはハンバーグ!! ですよね。その上、この10位以内に入りそうな,ひき肉を使った料理(もしくはひき肉を使ってもできるもの)はかなりの割合になると思います。わたしもひき肉を使った料理は大好きで、日本にいたときからよくハンバーグ、ミートボール、つくねの類をつくっていました。理由は、

「おいしくて安い!」

Kaima ブルガリアでもやはり同じようです。ひき肉(ブルガリア語でカイマ)はどこの食料品店でも手に入ります。だいたい紙で包んであるものが1つ250gで、安いと50円以下。ということは1Kgあたり200円くらいになります。ふつうの豚肉が、リブロースが安くてもキロ400円を切らないことを考えると、これはかなり安いですよね~。

内訳ですが、だいたい包装紙に表示されています。「テレシュコ(牛)40%、スビンスコ(豚)60%」などなど・・・ ただ、安いひき肉はこの表示、怪しいんだそうです(汗)

先日、ラドミルの友人ユリアのところでごはんをごちそうになりました。「キョフテとスパ・ナ・トプチェタよ!!」

キョフテはバルカン地方の定番でハンバーグのようなもの。トプチェタとはやはりひき肉で作った小さな肉ダンゴ。ときどき中にお米が入っていることも。手軽にできてボリュームがあるのでやはり人気です。キョフテをつくるところをよく見せてもらいました。塩はひき肉の多くにすでにいくらか入っているので入れません。タマネギのみじん切り、庭で飼っているニワトリの産みたての卵を入れました。欠かせないのがチューブリッツァ!! ハーブの類のようです。(これに塩の入っているのがシャーレン・ソルというそうで、これがブルガリアではテーブル・ソルトのよう。パンにつけても食べるんですよ!)Yulia

日本でハンバーグを作るときはここで、パン粉を牛乳にひたしたものを入れる、となるのですが、ユリアはおもむろに昨日のかたくなったパンを取り出し、水道の水でぬらしました。そして固く絞ってからほぐしながら混ぜました。オオ~、これはお手軽! ブルガリア人はパンを主食としているのでかたくなっちゃったパンの切れ端など日常キッチンにあるもの。(ちなみに前の日のパンは基本的に食べないし、お店でも売りません!!) それを水でやわらかくすれば量が増える! やわらかくなる!! といいことばかり。さらにユリアは少量の「ソダ」(重曹)を入れました! 「こうするとキョフテの中の肉汁がたっぷりになって食べたときにおいしいのよ!」だそうです。

これを多めの油で、そしておそらく高めの温度で揚げはじめました。お店で食べるキョフテはふつう「スカラ」(グリル)ですが、おうちでいただくキョフテはけっこう「揚げキョフテ」が多いなあ~。で、外はカリッ!! 中はジュワッ!!のおいしいキョフテの出来上がりです。

おいしくて、安くて、満足感のあるメニュー・・・ ユリアの孫ゴシュコ(5歳の男の子)は1個ぺろりとたいらげると「もう1個チョウダイ!!」とおねだり。口のまわりを肉汁でクワンクワンにしながらおいしそうにほおばっていました。

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保存食-暖冬のせいで余りまくり!!

2007-03-09 20:34:41 | ブログ

3月・・・に入る前から今年は木々が芽吹いている暖冬でした。ので、マルテニッツァの赤白飾りはあっという間に木に結ぶことになるのかな? 暖冬のせいで春のありがたさが半減(?)なのか、気のせいか去年と比べて飾りをつけている人が少ないような・・・ そして昨日は「国際婦人の日」。日本で言うところの母の日のようなものなのですが、女性たちが色とりどりの花束を手に歩いていました。その花束を見ていると、春がきたなあ・・・という気分。

さーて、冬物をしまわなきゃ!! 3月の声を聞いたとたんにまわりのモミーチェたちの服装は一気に春!! 毛混のタートルネックからTシャツ、キャミソール+シースルーブラウスに!! さすがに朝晩はまだ寒いのでダウンジャケットなどを羽織っていますが、その下はすでにヘソ出し、肩出し・・・が始まっているのです。おお-!! そんなモミーチェたちとキソうわけではありませんがもう着ないタートルネックのセーターなどを洗ってしまい始めました。

Bulkanche そうこうして部屋を片付けていると・・・ アアッ!!大量の瓶詰めの野菜たちが・・・ 忘れていた!! 今年は冬じゅう青々した野菜が買えたので食べる機会を逸していたのだ!! そのビンたちを目の前にしてハタと考える、「どうやってこれ、食べるんだろう・・・」

実はこの瓶詰めたち、いただいたものです。バーバ・エレナ(エレナばあちゃん)から8本あまり、そして頻出のエミリアからも3本ほど、それに加えてひもでつるして乾燥させたリュート・チュシュキ(唐辛子)もどーっさり。どうしよう・・・ 特に日本人の私になじみのない素材、青トマト(ゼレニ・ドマティ)の漬物が、しかも結構たくさん・・・ ブルガリアに来たばかりのころ、興味シンシンでパザールで売っていたものを買ってとりあえずそのまま食べてみたことがありました。が!! 感想は「???」でした。調理するとなると・・・ どうやって? もらったばかりならバーバ・エレナに聞けばよかったのですが、もう何ヶ月も経ってしまっているのでききずらいなあ・・・ 誰か調理法をご存知の方!教えて!!

Salatanapikante エミリアのくれた瓶詰めは「油漬け」。そのまま食べれます。または、グラッフ(グリーンピース)やモルコフ(にんじん)をサイの目に切ったものをゆでて、これに和えるとおいしい一品になります。よかった、これは食べきれるぞ!!

そんなことを考えているとウチの母の「教え」が頭をよぎります。「いただいた食べ物を粗末にしてはいけな~い!!!」この教えを自ら実践する母。なので実家の冷蔵庫は常に「魔窟」状態・・・ だが! しかーし!! ウチの冷蔵庫はそんなに大きくないのだ! だから、ひたすら食べるしかない・・・

食費が助かる反面、調理の仕方がわからない素材をもらうとうれしすぎて困りますねー。ちょっと聞くと「簡単よー♪」と教えてくれるのですが、いまいち分からないことが多い・・・ たとえて言うならばたぶん、日本に住んでるブルガリア人に「これ、手作りの味噌なのよー。おいしいのよー! 調理も簡単よ♪」と、その味噌を10Kgくらいドーンとあげる・・・こんな感じかな・・・?

ええーい!! この際なので青トマトのピクルスを使って、ブルガリア人さえも気がつかなかったおいしい調理方法をこのヤポンカの私が開発してやるぞ!!!と意気込むのでした。 

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2月は日本からのお客様!!の季節 ~スリーベンのシャトー編

2007-03-07 21:11:19 | ブログ

Windyhills ブルガスからの帰り道、行きしなにどうしても気になったところに寄ってみることにしました。(だって、行き道はもう夜だったし、吹雪だったし・・・)それはビナリアつまりワイナリー!! なだらかな丘にブドウ畑が広がっています。Windyhillsvineyard

まだ新しいこのワイナリーは「ウィンディ・ヒルズ」という名前(このワイナリーのサイトはこちら)。名前の通り、風が強いようで、風力発電の風車が回っています。ワインに詳しいmiyoさん、オットさんとグラスワインをとって試してみることにしました。

ぶどうの種類でカベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、マブルッドがあったので一杯ずつ。おつまみには地元のチーズが一番。・・・というとシレネ(白チーズ)かな?そしてルカンカ(平べったいサラミ)、パルジニ・カルトフィ(フライドポテト)などをとりました。ワインにあまり詳しくないし、ハンドルを握る私は香りを楽しみ、後はひとなめだけ・・・ ぐ~!! 飲みたいな~。(なんでもイイ!グビグビ飲ませろ!!ってか?)

miyoさんたちはカベルネが気に入ったようです。「香りが華やかでオイシイ!」

セルビチョルカ(ウェイトレス)のかわいいモミーチェ(女の子)が

「シャトーの見学はいかがですか? 無料でご案内いたします。」とさそってくれたのでカメラをにぎって行ってみることにしました。

Windyhillsinside1 まずは醸造タンクの並ぶ大きな部屋へ。さっきまでわたしたちの横のテーブルで計算をしていたおばさんがガイドでした。(たぶんこのシャトーの偉い人?) 説明によると、ここは2004年にできたそうです。この辺の気候はぶどう作りにとても適していてあまり心配しなくてもいいぶどうができるんだとか。そしてここではカベルネとメルローを作っているそうです。(ブルガリア固有種のマブルッドは作ってないんだ・・・ マブルッドはだいたいアセノフグラッド近辺だもんネ・・・)

Windyhillsinside2 次は下の階へ。地下6メートルまで掘り下げられた部屋に上から太いホースで送られてきたワインを貯蔵するところです。さらに隣の部屋には大きな樽やねかせたボトルが!! 

おばさんによると、「ここはまだ新しいワイナリーなので2004年以前のワインはありません。今出ているのは最初の年のものです。」との事。清潔な施設からできたワイン。保存状態もよさそう。もう何年かたったら、特にぶどうのできのいい年のワインができてきて同じ種のワインでも年ごとに違いが出てくるのかな?

このシャトー、わたしたち観光客にとって、とても魅力的な施設です。こういうツーリストにアピールする施設がここブルガリアにもこれから増えるのかな? 何本かおいしかったワインを買い求めてこのぶどうの丘をあとにしました。

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2月は日本からのお客様!!の季節 ~ネセバル編

2007-03-05 18:02:15 | まち歩き

Nesebarview いっしょに旅行してきたmiyoさんとオットさんをジモティに預けて半日ネセバルに行ってきました。ネセバルとは・・・ そうですねぇ~ 福岡をご存知の方なら志賀島を想像していただければ・・・ 砂州でつながっている的な、車でいける島と言うか、半島の先端と言うか・・・

Nesebarstreet ここは何と世界遺産!! 古い町並みはけっこうきれいです。橋を渡ってダーッと車で入っていくと郵便局前に来ました。横をふと見ると、スヴェタ・パントクラトール教会。Nesebarsvpantokrator

そこからさらに入っていくと、「これは車で通れるのか?」と思えてしまう細い石畳の道。スタラタ・メトロポリヤに着きました。Nesebarsvsofia

教会、おおいなあ~。車を置いて海のほうに歩いていくと・・・ こういうところには・・・はあ~(ーー);やっぱり物乞いが。たぶん一年に一回くらいしかお風呂に入っていないであろう子供たちが「金をくれ」「けがしてるんだ、かわいそうだろう。だからくれ」攻撃をかけてきました。

ヒエ~。通り過ぎるといわゆる「海のバシリカ」跡。Nesebarbogoroditsa そして海とカモメです。冬の海岸に吹き付ける風は強く、肌をさすよう。でもカモメはおかまいな~し、という感じで高く飛んでいます。そして煙突の上でひと休み・・・Nesebarchaika

Nesebarstreet2 冬の黒海はけっこう荒くれ状態。ながめているとユーミンの「真冬のサーファー」が心の中のBGMに。サーファーの方にはけっこういいかも!! ただ、ここの冬の海は寒いですよ~。

2月ということもあり、島はひっそりとしていました。レストランも土産物屋も、夏場には民宿になるであろう家々もいまは静寂に包まれています。そして海辺にたたずむトラバント。 夏は観光客であふれかえるであろう海沿いの道、今は近所の友人を呼びに来た女の子がひとり・・・

Nesebarcatただ、島を出ると、対岸は建設ラッシュ!!! ものすごい勢いでブロコベ(ビル)が建てられています。何でも、夏の観光シーズンには建設はできなくなるそうで、今のうちに急ピッチ(?、といってもブルガリスカ・ラボタ?)で建てられているそうです。半分出来かかった建物には英語で "For Sale"の表示。明らかに「外国人の投資家さん、いらっしゃ~い!!」ってことですよね!?

今回初めてここを訪れたわたしとしては、このシーズンオフの静かなネセバルが好きかも。でも、こんなにたくさんビルが建てられたり、観光客がたくさん来たりする夏のネセバルはいったいどうなるんだろう?? たぶん、「別の島」のようになるのかな?

今は少し曇っていて冷たい風の吹き付けるネセバルですが、春はもうすぐそこです!

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2月は日本からのお客様!!の季節 ~ブルガス編

2007-03-02 06:41:03 | ブログ

さて、YOKOちゃんが帰ってから1週間後、今度はmiyoさんとオットさんが遊びに来てくれました。サンダンスキ、メルニック方面へのドライブで少し自信をつけたわたしは今度はムボー(?!)にも400Kmほど離れた黒海沿いの町ブルガスに行って見ることにしました。2月にブルガス・・・ まあ、夏のための下見、ということで・・・ (この町についてのより詳しい情報は、ブルガス在住のZottyさんのブログをご参照ください。)

ブルガスへはソフィアから延びる高速道路を利用できます。現在、プロブディフを過ぎて、スタラザゴラの手前まで高速道路が完成していて超快適!! 片側2車線で、一応時速130Km(だったかな?)まで出していいことになっています。(といっても、ウチのフェリシアちゃんはそんなに出すと苦しそうだから日本の高速なみだけど・・・) 同じ高速道路でも、田舎町ペルニックを通る2車線の道路とは大違い!! 穴がない!!! 広い!! 段差がない!! (つーか、それが高速道路だろうが!!!怒)

ドライブは快適・・・でしたが、高速道路が終わって対面通行になったあたりのスリーヴェンあたりから何と吹雪になってしまいました。暖冬だったのに・・・ お客様とドライブするわたしの行く手を阻む(!大げさかな?)吹雪です!! しかもすでに暗くなってきて・・・ あわわわ・・・(--); 吹雪の夜のドライブはツラい・・・

Bourgasstreet Bourgascenter 一晩あけて次の日、まだ寒かったとはいえ、日がさしていい天気です。そして街を歩くと・・・ おおお~!!! なんてきれいでおしゃれなんだー!? ペルニックと同じ国とは思えない!!!  ソフィアの空港に降り立ったときに、高速道路から見える共産体制然としたビル群を見て「ここ、ヨーロッパじゃないよね・・・」と、軽くショックを受けていたお客さんたちは大喜び!! (EUに加盟したって言うと、すご~く期待しちゃうのかな?) 野犬もあまりいないし、海沿いの公園もきれいで、ブルガリアではあまり見かけないジョギングしている人たちも見かけました。Bourgasbeach

入ったレストラン(町の中心街に会った結構しゃれたレストランでしたよ)も、きれいでしたが、そこまで値段は高くない!! ソフィアで同じレベルのレストランだったらトータルで+10レバくらい取られるかな? お友達になったジモティのフリスティナちゃんの話だと、「アパートは月200レバ(14000円弱)から見つかるわよ!」 オオ~! これもソフィアより安いなあ~。 だから今、イギリスからたくさんの人が不動産を買って移り住んでいるのね!! なんかナットク。もう、ぜ~ったい夏にもう一度来よう!!!

ところで、海辺だからお魚おいしいのかな?? と、これまた友達になったジモティのマルガリータに聞くと、

Bourgasbeachandport 「それがダメなのよ。ここは某L(タマネギ)・オイルの工場があるでしょ? あそこから汚染が広がってるから」 ご主人のリュボも、「ありゃ~マフィオルスカ・ラボタ(=マフィアの仕事)さ!!」 う~む、確かに工業化が進むとどうしても公害の問題がついてきますよね。空気や水の汚れは目には見えにくいけど影響はむしろ深刻。そうじゃなくても、意外と雰囲気のいい海水浴場のすぐ横に港のデ~ッカいクレーンがドーンと見えるのも興ざめだけど・・・(この港湾施設、今日本の援助で改良しているらしいのですが。)

それでも、まだまだ自然もあるようで、リュボが

「朝、ペリカンが頭上を飛んで行ったよ」 

え~!! ペリカン!? 見たい!見たい!! 近所の湖や塩田の近くが海鳥たちの休み場だそうです。よし!! 海沿いをもっとドライブしてみよう!!

Bourgaskaisi 余談ですが、やはり海沿いだと高原よりも暖かいのでしょうか? 2月半ばのブルガスの町の中で何本か、満開の花をつけた木を見つけました。アンズかジャンキだと思うのですが・・・

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