日本の子供たちの好きな食べ物ベスト10にいつも入っているのはハンバーグ!! ですよね。その上、この10位以内に入りそうな,ひき肉を使った料理(もしくはひき肉を使ってもできるもの)はかなりの割合になると思います。わたしもひき肉を使った料理は大好きで、日本にいたときからよくハンバーグ、ミートボール、つくねの類をつくっていました。理由は、
「おいしくて安い!」
ブルガリアでもやはり同じようです。ひき肉(ブルガリア語でカイマ)はどこの食料品店でも手に入ります。だいたい紙で包んであるものが1つ250gで、安いと50円以下。ということは1Kgあたり200円くらいになります。ふつうの豚肉が、リブロースが安くてもキロ400円を切らないことを考えると、これはかなり安いですよね~。
内訳ですが、だいたい包装紙に表示されています。「テレシュコ(牛)40%、スビンスコ(豚)60%」などなど・・・ ただ、安いひき肉はこの表示、怪しいんだそうです(汗)
先日、ラドミルの友人ユリアのところでごはんをごちそうになりました。「キョフテとスパ・ナ・トプチェタよ!!」
キョフテはバルカン地方の定番でハンバーグのようなもの。トプチェタとはやはりひき肉で作った小さな肉ダンゴ。ときどき中にお米が入っていることも。手軽にできてボリュームがあるのでやはり人気です。キョフテをつくるところをよく見せてもらいました。塩はひき肉の多くにすでにいくらか入っているので入れません。タマネギのみじん切り、庭で飼っているニワトリの産みたての卵を入れました。欠かせないのがチューブリッツァ!! ハーブの類のようです。(これに塩の入っているのがシャーレン・ソルというそうで、これがブルガリアではテーブル・ソルトのよう。パンにつけても食べるんですよ!)
日本でハンバーグを作るときはここで、パン粉を牛乳にひたしたものを入れる、となるのですが、ユリアはおもむろに昨日のかたくなったパンを取り出し、水道の水でぬらしました。そして固く絞ってからほぐしながら混ぜました。オオ~、これはお手軽! ブルガリア人はパンを主食としているのでかたくなっちゃったパンの切れ端など日常キッチンにあるもの。(ちなみに前の日のパンは基本的に食べないし、お店でも売りません!!) それを水でやわらかくすれば量が増える! やわらかくなる!! といいことばかり。さらにユリアは少量の「ソダ」(重曹)を入れました! 「こうするとキョフテの中の肉汁がたっぷりになって食べたときにおいしいのよ!」だそうです。
これを多めの油で、そしておそらく高めの温度で揚げはじめました。お店で食べるキョフテはふつう「スカラ」(グリル)ですが、おうちでいただくキョフテはけっこう「揚げキョフテ」が多いなあ~。で、外はカリッ!! 中はジュワッ!!のおいしいキョフテの出来上がりです。
おいしくて、安くて、満足感のあるメニュー・・・ ユリアの孫ゴシュコ(5歳の男の子)は1個ぺろりとたいらげると「もう1個チョウダイ!!」とおねだり。口のまわりを肉汁でクワンクワンにしながらおいしそうにほおばっていました。