ソフィアには中央の温泉だけでなく、クニャジェヴォ、オフチャ・クペル、ゴルナ・バーニャ、ゲオ・ミレフなどいろいろお風呂の施設があったようです。今はどれもお風呂としての機能は全くなくなってしまったようですが(クニャジェヴォだけはまだワタシがこちらに来てしばらくはやってました)、それでも多くの人が温泉水の効能を信じて水を汲みに大きなボトルをさげてやって来ています。 ソフィアの奥座敷ともいえるバンキヤでは、ホテルなどには温泉が引かれているところがあるようですが公共の温泉施設は廃墟。中心部をキレイにした時(たぶん、ここ出身の首相ボイコの肝いりで・・・)に旧温泉施設で映画フェスティバルをしたり、町の中心部の公園の横に大きなプールを造ったりしていますが・・・
打ち捨てられた温泉施設の中を撮影した映像を見つけましたが、息をのむほどキレイ・・・ ホント~にもったいない・・・ どうにかしてもう一度温泉として復活してくれないかなぁ・・・
唯一ソフィアで残っている公共の温泉施設は、ほぼソフィアのはずれ、外環道からサモコフに行く道に入ってすぐの「パンチャレーヴォ」。ボートやカヌーの練習をしている大きなダム湖のほとり、バス通りから湖の方に少し下がっていくとまずは温泉水を使ったプール。
夏はここ、ホントにたくさんの人でにぎわいます。でもワタシのお目当てはここじゃなくって・・・ このもう少し奥!! プールのフェンスに沿って小道を入っていくと・・・
外はサイディングできれいに改装されていますが、さすがは古い温泉施設のはず、屋根がやっぱり古い感じです・・・ その横をさらに進むと、湖のほとりの出てきて、そこにチェシマ!!
湯気の出ている硫黄のにおいがほんのりとする水が湧き出しています!! このチェシマのところでのんびりと日向ぼっこ(しかも水着だったりして。湖には入って泳げないのに、ですよ!)したり、家に持って帰るために汲んでる人や、ここで服を脱いで洗濯し出す人まで・・・
湖畔にはいろいろな建物が・・・ ここって昔はソフィアの近くの一大リゾート地だったんだろうなぁ・・・ この温泉施設のすぐそばにも湖に浮かぶあずまやとそれにつながる橋。
でも崩壊寸前で「この橋わたるべからず」・・・ まあ、今でもこの周りにはカフェ、レストラン、ホテルやこのダム湖を使ったスポーツ施設、別荘地もあり、ソフィアっ子たちの憩いの場ではあるんですがね。
さァーて、温泉そのものにはいってみよーかーっ!!
中もけっこう最近改装されたようでとってもキレイ!! 男女別の公共浴場に入るなら一人5レバ。家族風呂なら12レバ。制限時間は1時間だけど、温泉成分の強いお風呂なので1時間あれば十分効果を感じられます。実はそんなに早起きしなかった午前にのんびり家を出てソフィアの反対側にあるこのパンチャレーヴォまで少し渋滞するところがあっても1時間くらいで行けました。それでもお風呂にはたくさんの先客が・・・ まさに「ペンショネルスカ(年金生活者)・ラボタ」で入ってる人で一番若いのがワタシ(笑)!! そしてワタシが出るタイミングでドドドワ~っとまたペンショネーリが!!
温泉施設の横には売店。ここはクロワッサンやジュースにコーヒーだけでなく、ビールもあり、何と!! パルジェニ・カルトフィ(フライドポテト)やケバプチェ、シシチェ(串焼き)などの軽食も食べれます。湖から吹いてくるさわやかな風!風呂上りにビール!!
ちょっとお下品だけど「ケツテロ」と有名になったあのドラマじゃないけど、「真っ昼間の銭湯上りのビールっ!! これに勝てるヤツがいたら連れてこ~いっ!!」・・・ を通り越して「ゆったり朝湯酒」!! 朝から温泉に入ってビールでプハ~っ。日本でこんな事したらホントに「あぁぁぁぁ、申し訳ないっ」ですよ~、ホントにワタシって夜食テロの「井之頭五郎」さんや「昼のセント酒」で完全にQ住~ルに支配されてるワぁ~・・・
このパンチャレーヴォ温泉、ソフィア市内ならば地下鉄とバスを乗り継いでもいけます。ホントに「ゆったり朝湯酒」できますよ!! やってみますぅ? 始発の地下鉄とバスを乗り継いて、やってみよっかなぁ~(ちなみに7月はじめから8月半ばくらいまで改装工事のため偶数日は女性専用、奇数日は男性のみの利用になるそうです。行かれる際にはご注意ください・・・)