海外生活の悩み・・・ 時々日本食が食べたくなること。でもブルガリアでは日本料理も日本食材も高嶺の花。新しくできたモールにもブルガリアのファミレス「ハッピー」(ブルガリア人は「ヘピー」と呼んでますが・・・)が回転寿司コーナーを作りましたが、これがどうも・・・ ブルガリア人の料理人?たちがおすしを作っていますが基本的に巻物がほとんど・・・ ベルトコンベアの上を「徳利酒」(日本から輸入しているらしい)がまわってて、どうにも興味が湧いて止まらなかったので「これ、いくら?」とそこで一番えらそうなおネエさんに聞くと、なんと!! 「17レバ」!! 何かお燗をつける特殊機能がついているのでしょうが、お酒が少ししか入ってなくて1000円以上ですよ!! (激) そこからして小さなドームの中に入ってベルトの上を回っているお寿司の値段は推して知るべし・・・ そんなだからやっぱりブルガリアでは寿司は高嶺の花、なのです。
でも、どうしてもお寿司が食べたい!! じゃあ、どうする?幸いブルガリアでもお米は手に入ります。日本のお米のようには行きませんが、それでも粒の丸い、なるべくきれいなお米を選べば「sushi」用と銘打っていなくてもおいしく炊けます。ウチはいつも「ミディアムライス」か「パールライス」をチョイス。そして日本から持ってきた「すしのこ」でお手軽すし飯の完成です。
でも、問題はネタ・・・ 特に海から遠いソフィアでは新鮮なお魚はちょっと難しい。ときどきクロダイの中くらいのサイズやヒラメ(ちょっとイボイボがついててグロぃヤツも)がお店に並んでいるときもありますが、鮮度の方は??刺身にして食べれるかどうかは? 冷凍であろう「トン」(=ツナ、つまりマグロ)もほとんど見たことないなあ・・・
ショムガ(シャケ)のスモークが売られているのはよく見ます。でも、薄~くて、ちょっとしか入っていない・・・ ここでは日本よりシャケは高いモノのようです。イクラに至っては小さなビンに入ったものが13レバ(約1000円)!! どーしても食べたい!!というときだけのスペシャルなお買い物です。柿の葉寿司ならぬ「ぶどうの葉寿司」が定番、ですかね。
でも、もっと手軽にお魚の寿司が食べたい!! 身近にあるお魚の食材で何かすしのネタにできるものは・・・ スーパーの惣菜コーナーならどこでも売っている「ニシンのマリネ」、これは使えないかな? と調べてみると、ありました、ありました・・・ 海外生活をしておられる方のサイトで、このニシンのマリネをまず油抜きしてお酢で〆め、押し寿司にしておられるのを見つけました!! ある方はシャリに柚子胡椒を混ぜたり、またある方は青じそとゴマをあしらったり。おみやげにもらった柚子胡椒もあるし、これならできそうだ!!
で、試してみた「ニシンの押し寿司」。日本から持ってきた必殺の秘密兵器「巻きすし器」をつかって作ってみました。あまりおいしそうに見えませんが・・・
少し残ったのは遊びで握ってみました。もちろんうまく握れていません(笑)が、そこは雰囲気だけでも・・・ これならお手軽にお寿司が食べれます!!
冷凍ならおいしいイカもあるし、スパム寿司もこちらの「下ハム」=コルバスでできそう。あとはトビコやアボカド、ちょっと変わりダネで青トマトも寿司のネタにアレンジできます。もちろんかっぱ巻も。でもホントは私、納豆巻が思いっきり食べたい・・・
ブルガリア人に「寿司、作るんだ!」というといつも、
「ええっ! スロバ・リバ(生魚=つまり刺身)食べるの? 第一ここじゃ売ってないじゃん!」
と言われますが、いろんなネタでお手軽に「海外生活お寿司」、食べちゃおうっ!