おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

オイシイにおいで「お坊さんが気絶」?!・・・

2011-08-27 05:39:40 | うんちく・小ネタ

8月上旬、いったん落ち着いたゴレシュニッツィも中旬にまた戻ってきて、毎日40度近くまで気温の上がるカーッと暑いブルガリアの首都、ソフィア… 人々は夏休みのこの時期、お金もないはずなのに海や山へのヴァケーション、実家、親戚への訪問、はたまた自分のセロ(田舎)へ出掛けるので、ソフィアは渋滞もほとんどなくガラーン・・・。 

そんなある日、時々このブログに登場する、むか~しむかしヤポンスキ・ホテル(現ホテル・ケンピンスキ)の日本食レストランで働いていたというエミリアが、

「あのさー、明日の夕食にね、新しく作ってみよーと思っているメニューがあるんだけど、ウチらだけで食べるのはつまんないから来ない?!」というお誘いが。

「初めて試すんでしょ? おいしいかどうか分かんないじゃん!?」と言うと、「明日うまくできたら電話するから」との事。昨年8月、マケドニア人のシュクリーと結婚したエミリア… もうすぐ初めての結婚記念日です。少し彼女のヘン具合がソフトになった(苦笑)のは人格者シュクリーのお手柄と私の中では思っているのですが・・・相変わらず変わり者のエミリア。何だその誘いは?

そのメニュー、「イマム何とか」という料理、トルコ料理だそうですが、名前を最後まで覚えられなかった… この料理、トルコ系の父親を持つシュクリーの所望だそう・・・ 彼にとっては「おふくろの味」、やっぱり奥さんに作ってほしくなるんでしょうね(笑)

Imam1 基本的にはトマト、ピーマン、にんじん、玉ねぎ、にんにくなどの入ったナスの詰め物料理です。野菜だけのフィリングでも超オイシイのですが、お肉を入れてもいいそうです。今回エミリアは入れないことにしたらシュクリーが「ええ~…(悲)」と、ちょっとガッカリ(笑)・・・

後で家に帰って某「地球のOき方」のトルコ料理ところを見てみたら、ありました、ありました!! 正式名「イマム・バユルドゥ」、日本語に訳すと「お坊さんの気絶」という意味なんだそうです。ピシュマニエという小さな綿菓子のようなお菓子(訳すと「誘惑」)といい、この料理といい、シャレた、というかユニークな名前が多いですね。 

これはおいしい!! ナスがとろけるぅ~!! 肉がなくても甘い野菜の旨味は身体にやさしい!! 材料の夏野菜はどれもすぐに手に入るし、わたしもやってみよう!! とレシピをネットで「お坊さんの気絶」と検索してみると、意外とたくさん出てきました。ナスの皮を全部むくか縞々かそれとも剥かないか、ナスの身をくりぬくか裂け目を入れるだけか、と、少しずつちがいがあるのでみんなのいいトコ取りをしながら、基本的にはエミリアのレシピで。ブルガリアの大きなナスは皮がエグいので私は全部むいちゃいました。作ってみて、たぶんコツは、カロリーなど気にせず、質のいいオリーブオイルをた~っぷり使うこと(笑)!

Imam2 ホントは冷やして食べる、作り置きのきく料理ですが、ホカホカできたてからは甘い野菜の匂いがして、「気絶」どころか「壁を飛び越え」そう(笑。それは中華の別の料理だネw) 出来上がりにはマグダノス(イタリアンパセリ)を刻んでのせレモンを絞っていただきます!大きなナスで2つ作ったので一つは出来立て熱々をハフハフいいながらほおばりました。もう一つは冷蔵庫で冷やして寝かせたシミシミとろとろを。こっちはレモンをしっかり利かせたほうがおいしいかな?

日本でもアレンジがきくと思いますよ!! おいしいトマトはマストアイテム!だからたっぷり使いたい。でも、なければドライトマトやトマトペーストを利用すると手軽にコクのあるトマト味が出せるかも。安く出回っている夏野菜を使っておいしく作れると思いますよ!! 是非、お試しあれ!!

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ブルガリアの車窓から・・・ ロヴェチまで鉄道の旅

2011-08-17 14:25:56 | ブログ

アトリエ・コスタディノヴィのプラメン&ヤニータと、お仕事の話をしなきゃ。どうしても直接会って話がしたいのと、画材をソフィアからアトリエ・コスタディノヴィに届けるので、アトリエ・コスタディノヴィのあるロヴェチまで行くことにしました。が!! また、よりによってこんなときにウチのシュコーダ・フェリシアちゃんが故障 orz・・・ まぁ、こんなガソリン高の折なので、これは節約のために公共の交通機関で行こうかな。

ちょうどその日は、プラメンとヤニータも夕方から用事があるので、お昼を一緒にしながら打ち合わせをしようということになりました。ロヴェチには、始発のバスで行っても列車で行っても到着するのはほぼお昼。でも、この際だから行きは早起きして6:55分発ヴァルナ行きの列車でレフスキまで行って、それからトロヤン行きの列車に乗ってみよう!! 

と思ったら、目が覚めたのは6時!! げげーっ 乗り遅れる~っ!! バタバタ仕度して取るものもとりあえず家を飛び出すと、ちょうどタイミングよくバスが来たので、どうにかギリギリ列車に間に合いました。フぅ~っ。Traintovarna

Locomotive ヴァルナ行きの列車。ヴァケーションシーズン真っ盛り+ブルガリアの夏の首都とも言われるリゾート地のヴァルナに行く列車とあって、冷房の効いた、イスもまあまあきれいです。外にいろいろ落書きされてるのがちょっとかわいそうだけど(ヨーロッパの列車にありがちなものです)。1等車は80%、2等車の方は少し空いてて50%くらいかなあ。

Traintoilet1 Traintoilet2 日本では見なくなった、用を足すと直接線路の見えるトイレも、ここブルガリアでは現役!! でも、2等車には珍しく使える程度にはキチンと掃除してあって、申し訳程度ですが、トイレットペーパーもあったのにはかなり驚きましたが・・・(笑) 機関車は、ウチのフェリシアちゃんと同じシュコーダ製!!Shkoda

Shasou ソフィアを出発した列車は、ブルガリアのチョコレートの名前にもなっている「スボゲ」、そしてヴラッツァ、ヴィディン方面への分岐点「メズドラ」という町を通る、イスカル川の渓谷沿い、興味深い地層の見える断崖のそばを快適なスピードで走って行きます。ブルガリアでも屈指の景色のいい路線じゃないかな? 結構オススメ路線ですよ!! 一つ一つ駅を過ぎるたびに乗客が増えてあっという間にほぼ満員になりました。みんな海に行くのかな? メズドラを過ぎると今度は広々とした景色の中を走って行きます。のんびりした風景と、朝早起きしたせいでウトウトしちゃいました。

Traintotroyan 列車はプレーヴェンを過ぎて乗換駅のレフスキへ。これまで乗って来た青い客車や、最近多くなったシーメンスのイモムシディーゼルカー・・・みたいなきれいなの、ではなく、ホームの端にぽつんと置かれている、いつもの白赤のコンパートメント式の客車がトロヤン行きの列車でした。後からやってきた一両編成の客車列車がガチャンとつながれて、のんびり出発。小さなディーゼル機関車に牽かれて、ロヴェチまでの道のりは実をびっしりとつけて頭を垂れたひまわりの畑の間をのんびりと進んでいきました。Shasoutolovech

帰りはロヴェチ発のバスでしたが、列車では5時間かかったところを3時間以下・・・ 列車、遅すぎ。でも、まあ、のんびりした旅行を楽しめるので列車の旅、悪くないですよ!!

おまけ: ヤニータはとても日本が大好きで、以前は合気道をやってたんだとか。共産体制時代に買った「枕草子」のブルガリア語訳の本を見せてくれました。一緒にランチをするときヤニータとプラメンが特に興味を持っていたのが、「箸でブルガリア料理を食べるとどうなるのか」、より正確には「箸でナデニッツァ(ブルガリアの腸詰め・ソーセージ)が切れるのか?」ということでした。日本人のわたしはもちろん箸でナデニッツァを切りましたが(結構苦労した)、ヤニータは箸でナデニッツァをおさえながらナイフで、プラメンは最初からナイフとフォークで切ってました(笑)。Salad  

セロからヤニータのお母さんが持ってきてくれたピンクの大きなトマトやオレンジ色のトマト(!!)のサラダには、彼らの庭に生えている食べれる花(名前は失念・・・)が彩を添えていました。「これってお腹の調子を整えてくれるのよ」とのこと。食べてみると、茎の所はかいわれ大根のような味が。こりゃ、たしかにお腹に良さそうだ。Eatableflower

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ワンちゃんたちのお通りだ~い

2011-08-03 15:00:25 | まち歩き

Unkochan 以前にも書きましたが、ちょっと前にEU加盟前後の不動産バブルがはじけた上にやってきたクリザタ(この場合は経済危機)で、ソフィア市内でも建設途中で建設現場がもうそのまま見捨てられ、残された資材は盗られ放題・・・ (馬車でガンガン来てます) リューリン地区も例外ではなく・・・ 建設関係で雇われた人たちも給料未払いのまま。そして、残されるのは現場の見張りとして飼われていたワンちゃんたち・・・ 元々ノラ犬やその子供達、彼らも仕事がなくなるとただのノラ犬に逆戻り、カワイソウだけど・・・ 

日本でいうところのシェパードくらいの中・大型犬がその辺にのさばり、ウロウロ・・・という状況でした。お肉屋さんで買い物したあとは、「あ~、どうぞ、犬たちに会いませんように!!」と祈る気持ちで家に急ぎます。

が、ここのところ、少しずつ変化が・・・ ウチのブロック(住居棟)の前に「定住」していたノラちゃんたち4頭・・・ 1頭減り、また1頭姿を消し・・・ いったいどうしたの? 同じ棟の別のヴホッド(入口)に住むトニーとイリアーナは、

「どうもこの辺で”オトローヴァ”している人がいるらしい・・・」

オトローヴァ・・・ 毒、つまり毒を盛る、というか毒入り食べ物をわざとノラ犬たちにあげて殺処分しているということです。今まで日本のようにノラの動物を保健所のようなところで処分するということはしなかったブルガリア。ブルガリアでのノラ犬対策といえば、避妊手術をして再び放す(手術済みの犬達の耳にはバッチが・・・)こと。でも、そんなバッチのついた犬達からも子供が生まれたりして、「何なのこれ?」と思っていたのですが、とうとうブルガリア人も、政府の政策をあてにせず自分達で自分の家族を守るために(?)こういうことを始めたようです。

バブル期は終わったとはいえ、地下鉄建設中のブルガリアの首都ソフィアは、その沿線の地価はまだ落ちないようで、同じリューリン地区でも、7丁目はいまだに新しいビルが建てられて、そこはもう、ノラ犬たちが何十頭単位でノサバっていて超キケン!!

でも、ここでもゴミ捨て場をたまに見るとノラ犬の死体が捨てられています・・・ 一瞬「これって牛?!」と思うほどの超大型犬。どう見ても自然死でも事故死でもない・・・ 近所の別の所にいた犬もなんか減少、残っている犬達も顔に恐ろしいほどケガしていたり・・・ 特に吠えかかってきたり、走ってくる車に襲い掛かろうとするような性格の犬達から消えているような・・・ クロトコ(静かでおとなしい)な犬達は逆に生き残っているようで、そこに人為性を感じざるを得ません。不景気でイラついている多くの若いブルガリア人、特に男の子たち!! そのハケ口はノラ犬たちに向いているのか? ちょっと女の子ができる悪いことではないような気がするけど・・・ でも、毒を盛っているのは女の人?現場を見ていないので何とも言えません。

写真はウチのヴホッドに「半住人」になっている中型のノラ(メス)。彼女の耳にもバッチをしていた痕がありましたが、冬に子犬を何匹か産んでたなあ・・・ この犬、ウチの下の階の住人がえさをあげたり、家の中にすら入れたりしているので、ヴホッドが閉まっているとアイソを振りまきながら「中に入れてワンっ!!」とついてきます。特に私がごみを捨てに行ったり、買い物をして帰ってきたときにはしっぽだけではなくおしりまでフリフリ、頭をゴンゴンぶつけながら「エヘエヘ、ちょうだいワンッ!!」 でも、あげません。「4階のお前のご主人様のところに行きなさいッ!! それにかわいがっているネコたちを見つけては追い掛け回していじめてるジャン(激)!!」 

一度ヴホッドの入口の中側にフンをしてしまって・・・ ちなみにヴホッドの扉の外にはしょっちゅう犬の糞はあるので、踏まないように気をつけているのですが、中にしたフトドキなヤツはこいつだけ!! そのことでワタシの中では「ウンコちゃん」と命名(爆) だって隣人達にはこの名前、何のことやらサッパリわかんないもんネ~!! 「ウンコちゃん、元気ー?」とヴホッドの中にいるときに呼んだら、「わたし、ウンコじゃないモン」とでも言うように知らんぷり。写真のようにフテ寝。ちょっと裏表あり過ぎよ(怒)!! この犬の生き残りの知恵は、こうやって人間の庇護の下に住むことなんでしょうね!

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ソフィア夏便り2011

2011-08-02 01:46:38 | ブログ

8月の声を聞くと同時に、ゴレシュニッツィが終わり、朝晩は涼しくも感じる高原都市(といってもあんまりきれいじゃない)ブルガリア、ソフィア・・・ 昼間は30度を超えない程度、湿度は40%ほど。日本の皆さん、うらやましいでしょう?

パナギュリシテのディヤンとナトカにもらったイチゴの苗。あまりの生命力の強さと、食べてみた時のあまりのおいしさに感動して譲ってもらったイチゴです。一種類は野いちご、そしてもう一種類は普通のイチゴ(どうも外来種らしいけど・・・)。二株ずつ分けてもらってウチの窓にかかっているプランターに植え替えました。

すると、上の階のセルギが、ヴホッド(住居棟の入口)ですれ違ったとき、

「イチゴを植えてるな!・・・フフッ」(どうせダメだろうヨ、という感じのフクミのある笑み)・・・ 

何かムカツくぅ~!! いっつも上からゴミを落としたり、テーブルクロスやシーツをバタバタ窓ではたいたり、ブラッシングした犬の毛をそのまま落としたり、はたまたタバコを捨てたりしてるくせに!! でも、ディヤンもナトカも

「大丈夫! なるわよ!!」って言ったモンッ!!! 

植え替えてしばらくはあまり元気がなさそうで不安でした。それぞれ一株ずつ枯れちゃったし。ゴレシュニッツィにはあまりの乾燥で、ダニが新芽についたり・・・

乾燥を防ぎつつやりすぎにならないように水遣りをしつつ、あきらめずに見ていると、元の株に新芽が出てる・・・ 

Ichigo 普通のイチゴの方にはたくさんの花が咲き、そして実がなりはじめました。野いちごの方は新しい葉をつけて新しいランナーをいくつも!! ランナーの途中には新しい成長点ができ、そこからまた株が増えていきます。Noichigo

Ichigofruit 最初になったイチゴを今日、採って食べてみました・・・ 味も酸味もとっても濃い!! でも、そのバランスは絶妙!! ウチの窓辺でこんなおいしいものができるなんて!!! 大感激です!ディヤンとナトカによると、暖かい間はどんどん花が咲いて実がなるんだとか。確かにまだまだ花が咲いてきているから、これからしばらく楽しみだなっ!!

上のセルギはそんな感じで冷笑的。でも、ウチの隣は昨年のウチの真似をしてかトマトを植えてます(笑)。でも、隣はベランダがあるから簡単なんだよなあ~。 

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