モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

上野の森で「粘菌」の夢を見る

2006-10-28 | 歴史・地理・雑学
国立科学博物館で、日本の奇才・南方熊楠の展覧会をしているので長男と見に行きました。まずは、知る人ぞ知るロンドンで洋服のお買い物。息子はルコックのパンツ6000円をゲット。私はデサントのおされなジップアップフロントのカットソー6000円をゲット。ついでに超撥水性の長袖Tもゲット。なんとこれが更に半額、でもってサービス券で10パーセントオフ!ファッションはこれでバッチリ。ゴアテックスジャケットも10000円で買えまっせ。

次は腹ごしらえと飯を食らうわけですが、私ひとりなら上野薮で盛り蕎麦でもいいのですが、息子は「肉食いてえ!」なので、これまた知る人ぞ知る「肉の大山」へ。グルソ臭いでっかい餃子で有名な昇龍の向こう。立ち飲みは10時オープンですが、奥のレストランは11時オープン。間違えて10分前に行ってしまって、その辺りをしばらくウロウロ。でありついたのが、息子はステーキランチ850円、私は盛り合わせランチ880円。なんとハンバーグ、生姜焼き、コロッケ、焼売、海老フライ、ポテトフライ、サラダ、豚汁、ご飯がついてるわけです。しかも旨い。私は食べきれないわけではないが、食べきってはいけないので息子に半分あげてごちそうさま。でると店先の立ち飲みで、若いお姉ちゃんが焼き鳥片手に昼からサワーなんかあけてる。

心を入れ替えて国立科学博物館へ。すでにすごい人出。なにかと思えばダリ展の大行列。ダリってダリだか知ってるのってなお姉ちゃんお兄ちゃんの行列を後目に科博へ。こちらも化け物展、エジプトミイラ展で大賑わいでしたが、後目に「南方熊楠展」へ。けっこうファンがいるみたいで、ミイラ展ほどではないにしても大賑わい。面白かった。

でも今回の目的は、新館2階の体験コーナー。変形菌(粘菌)の観察会です。入るとちびっ子達がわらわら。ボランティアの方々の分かりやすい説明の後、南方熊楠が愛した熊野の森をちょこっと再現した箱庭で粘菌を採取。それを顕微鏡で観察して同定。標本箱におさめて持ち帰るというわけです。ここでボランティアの方々から粘菌の面白い話をたくさん聞くことができました。

特に、粘菌がなにに食べられるかという研究をしているYさんとお会いできて、貴重な話をたくさん聞くことができました。科学者を目指す息子には、大いに刺激になった模様。で、お土産にモジホコリと飼育セットをいただいてしまいました。息子は「増やすぞ~!」と燃えています。家中粘菌だらけになったらどうしましょうと妻は怯えていますが、クェーカーのオートミールだけが好物という変な変形菌に興味津々。わが家のペットとなりそうです。「粘菌くんルルルルル~」てな感じ。

満足の帰り道、肉の大山で「やみつきメンチ」を購入。手前の「焼き鳥文楽」「大統領」は、真っ昼間っから飲んべえで大盛況。道にはみだしたテーブルと椅子で、親は酎ハイに焼き鳥、子供はコロッケ食べてました。ここはアジアです。実は、私も昔はこの辺りをウロウロしてました。で、お次はアメ横センタービルB1へ。日本語より広東語やタイ語、タガログ語なんかがとびかう不夜城みたいな空間です。豚足、内臓、中国産の小粒な牡蠣、エスニックな調味料。で、私たちが買い求めたのは、たっぷり鮭の頭が入った袋詰め300円。氷頭なますもいいし、なんてったってこれからは粕汁。

人混みで大渋滞のアメ横を抜け、向かったのは御徒町駅横の「吉池」。鯨の皮も調査捕鯨が始まったので680円と値下がりでお買い得。後ろ髪を引かれつつも一番南にある鮪販売所へ。年金でグラムうん千円の刺身を買っていく老人達を後目に、我々が選んだのは、長さ30センチ以上はある本マグロのカマなんと500円。これを塩焼きにして食らうのであります。鮪の目玉2個で250円も魅力的で、これの葱鮪は最高なのですが、連れはカマにして!とのことなので。いやはや家族4人では食べきれないほどの量です。持ち帰ったら連れは、なんとこれを鋸で切断。う~!ジェイソンか! でもねこれが馬鹿旨。

上野・御徒町は面白い。これで寄席なんかで落語でも聞いて、昔よく行った湯島の居酒屋なんかで一杯やって帰ったら最高なんですがね。末広亭の鮎の俵揚げは絶品でした。まあ、今日はこの辺で。おっと最後に「酒悦」の元祖福神漬け(なんてったってここのが最高)を買って電車に乗ったのでした。若者よ、六本木行く暇あったら上野に行きなさい。
今度は、古き良き銀座に行きますよ。
コメント (5)
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