モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

牡蠣と鰤白子の薩摩揚げうどん:男の料理 MORI MORI RECIPE

2008-06-15 | 男の料理・グルメ
 最近の冷凍食材は窒素冷凍が主なので、牡蠣などは下手な加熱用などより新鮮で美味しかったりするわけですが、2Lサイズの牡蠣が1キロで1000円足らずというのを見つけたので買い求め冷凍庫に入れておきました。つれがサッカー部の懇親会とかで、留守なので男三人で夕食です。買い物に行くとブリの大きな白子が200円で売られていました。

 見ていると、主婦は目もくれませんね。お爺さんが一人、手にとって見ていましたが、迷ったあげくに立ち去りました。というわけで、最も鮮度がよさそうなものをゲット。煮付けもいいなと思ったのですが、手打ちうどんなので、牡蠣と薩摩揚げにすることにしました。

 ブリの白子は、半分使います。350グラムほど。薄皮を剥いて太い血管を取り除き、4センチぐらいに切ります。そして熱湯で茹でこぼします。ボウルに白子を入れ、信州松代産の春堀り長芋を10センチぐらい摺りおろし、大ぶりの牡蠣4個をざく切りにして入れます。長ネギ1/2本をみじん切りにして加え、生姜少々を摺りおろします。生椎茸1枚をみじん切りで加え、卵1個と炒った白ゴマを小さじ1加えます。味付けは、信州麹味噌を小さじ2ほど。最後にカタクリ粉を大さじ4入れ、これを泡立て器でよく混ぜます。別に泡立てるのではなく混ぜるのです。

 サラダ油にゴマ油を適量入れて、上のものを大きめのスプーンですくいながら揚げます。こんがりときつね色に揚げたらできあがり。出汁をはった丼に、茹であがったうどんを入れ、水菜を散らし、薩摩揚げをのせて七味をかけていただきます。牡蠣の風味とブリの白子のもっちり感がたまらない美味しさです。

 多めに作ったので、翌日の昼には、ご飯を炊いて、薩摩揚げを出汁に浮かべ卵をまわして丼にしました。これも美味でした。ちなみに会津では薩摩揚げとは決して言わないそうです。歴史マニアならすぐ分かりますね。信州と会津の郷土料理には共通点が多いそうです。饅頭の天ぷらや、鯖カレー、塩スルメの天ぷら、辛味ダイコンなど、上杉景勝が信州の侍家族をたくさん連れて転封したり、高遠藩から保科昌幸が会津に転封したりして信州の郷土料理をたくさん持ち込んだからなのです。

 もちろん、同じ北前船の文化圏ですし、内陸文化圏という共通点もあるわけで、似ているのも当然かもしれませんね。

 幻の小麦粉・伊賀筑オレゴンを使った手打ちうどんのレシピはこちら。信州郷土料理の「おしぼりうどん」初め、うどん料理は、MORI MORI RECIPE(モリモリレシピ)の日本料理にたくさんレシピがあります。ぜひご覧ください。

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