最高気温が21度の晴天でした。日曜日に行った保全作業の続きをしようと陣場平へ。ノイバラやハルジオンの除去や落枝、倒木の片付けをしました。その間にもたくさんの方が訪れてくれました、貝母の話や、陣場平の川中島の戦いの話、古代科野国の話などをしました。昼は堂平大塚古墳へ下って、Kさんと色々話しながら昼食。その後は戻ってまた作業。午後もたくさんの方が訪れてくれました。週末から天気が荒れそうなので、金曜日までが見頃でしょう。ただ日曜日も晴れマークが出たので大丈夫かもしれません。来週の天気予報を見ると、月曜日以外はまずまずの天気ですし、気温も急激に上がることもなさそうなので、花ももつかも知れません。
逆光に映える貝母(編笠百合)。日当たりの良いところでは満開です。
南側の高台からのカットがおすすめです。3月29日の上雪で、つぶされてしまい草高が低めでひとつの茎に咲く花も少なく例年より地味ですが、それでも見ごたえがあります。
まだてっぺんは蕾のものがあります。今日明日の暖かさで一気に開くでしょう。強い草なので中に入っていただいてもかまいません。少々踏まれたくらいでは枯れません。ただかなり強い毒草なので、持ち帰りは厳禁です。
下から撮影すると、和名の編笠百合という名前の意味が分かると思います。普通は花びらが6枚なのですが、この二輪は、花びらが7枚、雄しべも7本です。探すとこういう花も発見できます。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。
日曜日に仲間がイノシシに壊された丸太のベンチを作り直してくれました。
(左)仲間がこの小さな水芭蕉みたいなのはなんだと。分からなかったのですが、今日出会った女性から、シダ植物のハナヤスリですと教えていただきました。とてもシダ植物にはみえないですね。探してください。群生地があります。(右)これも陣馬平のアブラナ科のタネツケバナの一種。小さすぎて気が付かない人がほとんどでしょう。
(左)トガリアミガサタケ。高級キノコで1キロ17000円ぐらいするのですが、食べ方に要注意のキノコです。(右)日曜の妻女山里山デザイン・プロジェクトで伐採した桐の大木です。いい材があります、タンスは無理ですが、下駄とか小物は作れます。持っていってもいいですよ。
(左)6月に出現するウスバシロチョウの食草で毒草。ムラサキケマンの仲間のシロバナケマン。(右)スミレの同定は難しいのです。交雑種もできやすく。花はタチツボスミレの様ですが、葉が違います。妻女山山系では、斑入りで毛があるアカフケタチツボスミレが見られるのですが、これはそれとも違います。悩ましい。なんでしょう。ナガバノスミレサイシンでしょうか。
(左)翌日の陣場平、オオヤマザクラ(紅山桜)が満開になりました。(右)陣場平への下の入口に咲くズミ。来週にはカスミザクラやウワミズザクラも咲くと思います。堂平大塚古墳の枝垂れ桜や花桃も見頃になってきました。
★陣場平への行き方とその保全活動については、以前の記事を御覧ください。
◉「妻女山」「妻女山 行き方」「妻女山 地図」「斎場山」「さいじょざん」「さいじょうざん」(妻女山里山通信)
◉妻女山里山デザイン・プロジェクトは掛かり木処理とノイバラの除去(妻女山里山通信):ひどい藪だった2008〜2009年の陣場平の写真がご覧いただけます。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
逆光に映える貝母(編笠百合)。日当たりの良いところでは満開です。
南側の高台からのカットがおすすめです。3月29日の上雪で、つぶされてしまい草高が低めでひとつの茎に咲く花も少なく例年より地味ですが、それでも見ごたえがあります。
まだてっぺんは蕾のものがあります。今日明日の暖かさで一気に開くでしょう。強い草なので中に入っていただいてもかまいません。少々踏まれたくらいでは枯れません。ただかなり強い毒草なので、持ち帰りは厳禁です。
下から撮影すると、和名の編笠百合という名前の意味が分かると思います。普通は花びらが6枚なのですが、この二輪は、花びらが7枚、雄しべも7本です。探すとこういう花も発見できます。
「時々の 花は咲けども 何すれぞ 母とふ花の 咲き出来ずけむ」丈部(はせつかべ・はせべ)真麻呂(万葉集)
これが貝母のことであるという説があります。丈部真麻呂は、遠江国山名郡(現在の静岡県袋井市)で徴兵され九州に派遣され国境警備にあたった兵士・防人(さきもり)でした。
意味は、季節ごとに花は咲くのに、どうして母という花は咲かないのだろうか(咲くのだったら摘み取って共に行くのに)。防人というのは、21歳から60歳までの健康な男子が徴兵されました。任期は三年で、延長もされたそうです。食料・武器は自弁で帰郷は一人で帰るため、途中で野垂れ死ぬ者も少なくなかったとか。人民には重い負担になったようです。
日曜日に仲間がイノシシに壊された丸太のベンチを作り直してくれました。
(左)仲間がこの小さな水芭蕉みたいなのはなんだと。分からなかったのですが、今日出会った女性から、シダ植物のハナヤスリですと教えていただきました。とてもシダ植物にはみえないですね。探してください。群生地があります。(右)これも陣馬平のアブラナ科のタネツケバナの一種。小さすぎて気が付かない人がほとんどでしょう。
(左)トガリアミガサタケ。高級キノコで1キロ17000円ぐらいするのですが、食べ方に要注意のキノコです。(右)日曜の妻女山里山デザイン・プロジェクトで伐採した桐の大木です。いい材があります、タンスは無理ですが、下駄とか小物は作れます。持っていってもいいですよ。
(左)6月に出現するウスバシロチョウの食草で毒草。ムラサキケマンの仲間のシロバナケマン。(右)スミレの同定は難しいのです。交雑種もできやすく。花はタチツボスミレの様ですが、葉が違います。妻女山山系では、斑入りで毛があるアカフケタチツボスミレが見られるのですが、これはそれとも違います。悩ましい。なんでしょう。ナガバノスミレサイシンでしょうか。
(左)翌日の陣場平、オオヤマザクラ(紅山桜)が満開になりました。(右)陣場平への下の入口に咲くズミ。来週にはカスミザクラやウワミズザクラも咲くと思います。堂平大塚古墳の枝垂れ桜や花桃も見頃になってきました。
★陣場平への行き方とその保全活動については、以前の記事を御覧ください。
◉「妻女山」「妻女山 行き方」「妻女山 地図」「斎場山」「さいじょざん」「さいじょうざん」(妻女山里山通信)
◉妻女山里山デザイン・プロジェクトは掛かり木処理とノイバラの除去(妻女山里山通信):ひどい藪だった2008〜2009年の陣場平の写真がご覧いただけます。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。