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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山陣場平 4月17日の貝母はほぼ満開。蝶が舞い西洋蜜蜂が盛んに吸蜜(妻女山里山通信)

2020-04-17 | アウトドア・ネイチャーフォト
 15日に続いて最高気温が20度の晴天。風もなく穏やかな日でした。何組もの方が訪れてくれましたが、皆さん少人数で、時間差もあったので密になることもありませんでした。風がほとんどないので、セイヨウミツバチがたくさん飛来してあちこちで吸蜜。小さな羽音があちこちから聞こえました。蝶は、ヒオドシチョウ、ルリタテハ、春型のキアゲハ、テングチョウ、モンシロチョウが見られました。

 北から南の方のカット。ここのところの暖かさでほぼ満開になりましたが、てっぺんにはまだ蕾(つぼみ)が見えます。今年はけっこう長く咲いていそうです。奥にオオヤマザクラ(ベニヤマザクラ)が咲いています。カスミザクラとウワミズザクラはまだつぼみ。

 南から北を見たカット。3月29日の上雪で潰されたり倒れたりしているので、例年より草丈が10〜30センチ低いのです。いつもなら高さも高く揃っていてもっと迫力があります。来年に期待しましょう。でも、これはこれで綺麗です。

 南東から北西を見たカット。群生地の中のノイバラやヤマフジは切ります。ハルジオンやヒメジョオンは、30センチぐらいになったら根っこごと引き抜きます。ヒオドシチョウとキアゲハが縄張り争いをしています。

 貝母の花の中。雌しべは先が3つに分かれています。雌しべの根本にある六角形の緑色の部分は、将来種になるのでしょう。

(右)吸蜜するミツバチ。脚に花粉がたくさんついています。たくさん受粉してくれるでしょう。(左)あちこちでクサボケ(草木瓜)も咲き出しました。

 ログハウスの枝垂れ桜も満開です。古墳の脇の花桃も咲いています。

 帰りに林道下の斜面に、見慣れない花が見えました。下りてみるとなんとクリスマスローズが。なぜこんなところに咲いているのでしょう。株ではふえないので、どこからか種が舞って来たのでしょうか。不思議です。

 陣場平へ向かう下から二番目の先に落葉松4本の倒木が。誰かが中途半端に切っていますが、これでは車は通れません。困りましたね。前日の突風で倒れた様です。掛かり木になっているので、処理はかなり危険です。どうしましょう。上の掛かり木は、根本から玉切りしていって引きずり落とすしかないでしょう。明日は大雨らしいし、来週もぐずつき気味、次の週末まで無理かな。(25日の朝に仲間を集めて作業をします。最高気温が低いので、週末まで貝母は見頃です。三密はありませんが、できるだけ少ない人数で来てください)

 麓のヤマブキ(山吹)も咲き始めました。季節は春から初夏へとせわしなく移っていきます。

 翌日は一日中雨。家にこもって画像編集や動画編集をしました。寒いので昼は「苧環蒸し(小田巻き蒸し)」を作りました。聞き馴染みのない料理だと思いますが、大阪の方なら分かるでしょう。簡単に言うとうどんの入った茶碗蒸しで、大阪の船場あたりでよく食べられていたちょっと豪華な料理です。丼の底で渦を巻くうどんの様子が、紡いだ麻糸を玉のように巻いた苧環(おだまき)に似ていることから「おだまき蒸し」の名がついたと言われています。今回の具は、紅ズワイガニ(缶詰)、菜花、長ネギ、シメジです。牡蠣やアサリ、エビなどの出汁が出る海産物を使うと美味です。ちなみにうどんは地粉ゆめせいきの生うどんをあらかじめ茹でておきました。

陣場平への行き方とその保全活動については、以前の記事を御覧ください。
「妻女山」「妻女山 行き方」「妻女山 地図」「斎場山」「さいじょざん」「さいじょうざん」(妻女山里山通信)
妻女山里山デザイン・プロジェクトは掛かり木処理とノイバラの除去(妻女山里山通信):ひどい藪だった2008〜2009年の陣場平の写真がご覧いただけます。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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