モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山で山仕事と思いがけない出合い(妻女山里山通信)

2008-09-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 朝食後支度をして、わが家の山の手入れに妻女山へ。カマと剪定ばさみ、スズランテープを持って向かいました。まず最初に上杉謙信槍尻之泉の上にある山へ。落葉松にクズとアレチウリがからまって立ち枯れを起こしそうなので、その駆除です。

 近年信州の低山では、この二つが大量に繁茂し問題になっています。樹林の立ち枯れを引き起こしたり、藪になることで熊や猪、ニホンカモシカなどの隠れ蓑になるため出没を促進させる原因のひとつになっているのです。特にわが家のものは、立ち枯れると妻女山へ登る観光客の車に倒れる危険があるので、駆除が必要なのです。約30分ほどかけて藪を取り除き、葛の幹を探し出して切断しました。

 その後、妻女山松代招魂社の上にある山に行き、今度は不法投棄防止のための紐を張り巡らします。景観上から見ればこんなことはしたくないのですが、駐車場が近いために不法投棄が後を絶たないのです。先日も炬燵、座椅子二つ、扇風機二台、服一袋、靴などを片付けました。昼休みなどに妻女山へ休みに来る会社員などが捨てたペットボトルや空き缶も多数。困ったものです。ライブカメラを付けましょうか。

 その後、そろそろキノコが出始めたかなと山を登り始めたのですが、真っ黒な羽虫の大群に取り囲まれて退散。仕方なく車で陣場平まで登りました。この季節はスズメバチも要注意です。もちろん熊鈴は必須。長雨の後に晴天が続いたので、写真のようにたくさん出ていましたが、お目当てのものはまだでした。ただ中にセップがひとつ交じっているようです。

 下りて駐車場に来て、もう一度紐を張り下ると、男性がひとり葛の方に向かってカメラを向けています。何か撮れましたかと尋ねると、ウラギンシジミを狙っているとか。そして今まで撮影した蝶の写真を色々と見せていただきました。妻女山は、本当に色々な蝶が棲息しているようです。これからが楽しみになりました。

 そして、わが家の森の入口に掛けてある斎場山の看板について聞かれました。妻女山と斎場山の関係などについて、以前から疑問に思い調べていたそうです。本当の妻女山について研究した私の特集ページ「妻女山の位置と名称について」についてお話ししました。

 その方、Yさんも山登りとネイチャーフォトのサイトを持っていらっしゃるということで、メモ帳もなかったので、検索方法を互いに教えあって分かれました。早速帰宅して検索。My Memories of Alpine というサイトです。驚くほど信州の低山に登っていらっしゃいます。私も今後の参考にさせていただこうと思っています。東京の二人の息子達にも教えようと思います。

 30度を超える暑さと虫だらけの山仕事は相当にきついものでしたが、妻女山のすばらしさを再認識することができて、疲れも吹っ飛びました。今夜は、里山再生の話をしながらスプマンテで乾杯です。

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4 コメント

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疑問解決 (My Memories of Alpine)
2008-09-07 15:10:30
昨日は大変興味深く貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。また「妻女山の位置と名称について」のページ、早速読ませていただきましたが、真の妻女山を薬師山東の円頂「齋場山」と考えれば、川中島合戦で上杉謙信が雨宮で鞭声粛々と夜千曲川を渡るに至る動線的にも自然なこと等から、結論に全く同感です。非常に素晴らしい研究成果と存じます。心から敬意を表すると共に、この内容が早く多くの方々の認識の中に浸透するようにと願っています。
まずは取り急ぎ御礼まで。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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山の片付け、 (粘菌生活者)
2008-09-07 16:10:45
おつかれさまです。
山でも貴重な人の出会いがあるので、URLカードを持っていたほうがいいかもしれないですね。
返信する
こちらこそ (モリモリキッズ)
2008-09-07 17:41:05
Alpineさん。蝶の種類の豊富さに、驚きました。私もこれから時間をかけて狙ってみようと思います。とりあえずこれからはキノコですが…。
斎場山は、まだまだ分からないことだらけです。気長に研究を続けてまいります。今後ともよろしくお願いします。
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そうだね。 (モリモリキッズ)
2008-09-07 17:44:50
本当に、妻女山は色々な人が来ます。歴史マニア、昆虫マニア、君のような粘菌マニア、夕日マニア。URLカードを持ち歩くことにしましょう。山仕事手伝いに来てね。今日は胡麻のしつらえで、8センチぐらいの青虫がゴロゴロ出てきて驚きました。
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