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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

信州妻女山の陣場平の貝母(編笠百合)が開花。妻女山の桜は満開。森の杏は散り始め(妻女山里山通信)

2018-04-07 | アウトドア・ネイチャーフォト
 私が仲間と主宰して貝母の保護活動をしている妻女山奥の陣場平。昨夜の暴風雨で、大丈夫だっただろうかと観察に行きました。『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)でも地図と写真と文章で紹介しています。信濃毎日新聞の松代夢空間のハイキングの記事や、一面の「斜面」でも紹介され、このブログを見て訪れる人も増えました。

 心配は杞憂に終わりました。それより既に開花していることに驚きました。同じ様な春だった2016年とよく似ています。この写真の左の、昨年仲間と侵入してきたヨシとノイバラを除去し、貝母の種や球根を蒔いたところも発芽しています。いずれは、このカットの倍以上の面積の群生地になると思います。

 昨夜の暴風雨の雨粒がキラキラと輝いています。15日には満開になり、22日頃までは満開の状態が続くでしょう。松代夢空間のハイキングが行われる29日には、既に結実していると思われます。

 花のアップ。和名を編笠百合という理由が分かります。葉の先がクルンと巻いて茎にからみあいスクラムを組んで、この時期に発生する爆弾低気圧から身を守っています。美しい花で薬草ですが、同時に誤って食べると死亡する可能性もある強い毒草です。決して持ち帰らないでください。

 用事を済ませて、千曲市森のあんずへ。平地のあんずは昨夜の暴風雨で散っていました。中間地のものも散り始め。標高の高い山際のものは満開でした。明日が見頃の最後でしょう。

 山際の大光寺下のあんずの花が満開です。花冷えで昼に8度だったので数日は持つでしょう。しかし、花期は短いのです。

 その下の花は、散り始めていますが、まだ見頃です。『放浪記』で有名な林芙美子の「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」を思い出します。

 なんでしょうね。桜は武士道とか男性的なイメージですが、杏は女性的なイメージですね。それも童女が似合う。早朝に農薬散布をしているので、畑に入ったり花の香りを嗅ぐのは止めた方がいいです。

 あんずの花は、種類によって全く異なる色や文様を見せてくれます。あんずの花の種類に関しては、2015年のこちらの記事をお読みください。
あんずの花の種類の多さに驚愕。千曲市森、あんずの里は満開。今週末見頃です(妻女山里山通信)

(左)あんずの樹下に咲くトウダイグサ。種類が多く細かな同定が困難な花です。通りがかったご夫婦が、面白い花だねなんだろうと言うので教えてあげました。待ち受けにすると撮影していました。(中)山吹の花も開花。(右)興正寺の枝垂れ桜はあっという間に咲いて散り始めていました。季節の移り変わりの速さに体がついていけません。

 薬師山からの展望。集落内のあんずは、新築や増築でかなり減りましたね。あんず農家も高齢化で減ってきたので、耕作放棄地でしょうか、あんずの幼木を植えている場所がいくつかありました。

 帰りに妻女山展望台へ。ソメイヨシノが満開です。花見客が大勢訪れていました。気温は8度に下がりました。中央は茶臼山。やはりソメイヨシノが満開です。松代城址と象山のも満開です。千曲川河川敷では、桃も咲き始めました。来週の長野マラソンの頃には満開になるでしょう。レンギョウ、ユキヤナギも咲いています。

 上信越自動車道のカーブの向こうが松代城址。松代中学の桜も満開です。世界的アコーディオン奏者のcoba。モーニング娘。18の羽賀朱音ちゃん、そして私の母校です。信州の春は。猛スピードで駆け抜けて行きます。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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