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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山陣場平 4月23日の貝母は満開。カタクリ・キブシ・ニワトコ(妻女山里山通信)

2020-04-23 | アウトドア・ネイチャーフォト
 不安定な天気で、午前中だけ晴れました。今日はカタクリの群生地まで足を伸ばしました。

 ほぼ満開です。先端の花も開き始めました。最高気温が高くないので、来週まで楽しめそうです。

 今週末は最高の見頃になるでしょう。セイヨウミツバチがたくさん舞っています。

 天城山への登山道と林道の分岐の手前からの眺め。眼下に上信越自動車道と松代パーキングエリア。千曲川の流れ。遠くにエムウェーブが白く光っています。その右奥に高社山。

カタクリ(片栗)ユリ科。別名カタゴ、カタカゴ(堅香子)、ハツユリ(初百合)。種にアリが食料とするエライオソームという物質がついているため、アリによって運ばれるアリ散布植物です。
「もののふの 八十娘(やそおとめ)らが 汲み乱(まが)ふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花」 (万葉集/大伴家持)

 花は温度により開閉します。17-20度で開花し、25度では完全に反り返るといいます。気温はそれほどなくても、直射日光に当たると温度が上昇するようです。

(左)コクサギ(小臭木)ミカン科。小さな臭い木という名前ですが、柑橘系の爽やかな香りです。雌雄異株。葉はコクサギ型葉序と呼ばれ、枝の片側に2ずつ交互に互生します。クサギ(臭木)はクマツヅラ科。実は黒褐色で5ミリほど。有毒です。ミカンがなるわけではありません。葉には殺菌作用のあるアルカロイドを含むので地方によっては家畜小屋に敷いたりするそうです。
(右)ニワトコ(接骨木:Sambucus sieboldiana)スイカズラ科ニワトコ属。本州から南西諸島に分布する落葉低木。神事に用いた木幣をニワトコ から作ったことから宮仕う木といわれる。果実は焼酎に漬け、果実酒の材料にされる。果実にはキイロチビハナケシキスイの幼虫が寄生することが多い。また、ニワトコフクレアブラムシやカメムシがよくつきます。民間薬にも用いられます。

(左)キブシ(木五倍子)キブシ科。雌雄異株の落葉低木。江戸時代には、タンニンを含む果実がおはぐろ用の五倍子(ふし)の代用として使われました。
(右) モミジイチゴ(紅葉苺)バラ科。まだ咲き始め。露に時期になるオレンジ色の実は、キイチゴの中で一番美味しいと思います。

 林道から北の眺め。戸隠連峰や飯縄山が見えます。

 左に戸隠西岳。中央に高妻山。

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