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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

新潟/上越・糸魚川・妙高、富山/魚津、長野/信濃町への三泊四日の車中泊ぶらり旅 その4。苗名滝・小林一茶記念館・ナウマンゾウ博物館(妻女山里山通信)

2019-06-28 | 歴史・地理・雑学
 最終日はまず大瀑布、苗名滝へ。そして、小林一茶記念館と野尻湖畔にあるナウマンゾウ博物館へ。

(左)道の駅しなのから20分ほどです。駐車場から吊橋を渡って対岸へ。堰堤の横の階段を登ります(右)あちこちにタニウツギ(谷空木:スイカズラ科タニウツギ属)が咲いていました。「田植え花」、「ずくなし」、「火事花」とか、地方によって様々な呼び名がある樹木です。

(左)轟音と共に滝が見えてきました。(右)関川にかかる苗名滝(なえなたき)。「地震=なゐ」が名の元とか。落差55m。駐車場からは、10〜15分です。

 間近で見ると轟音がもの凄い。両側の柱状節理も見事です。地震滝という様に、地響きも感じます。撮影場所は、滝上へ登って二の滝方面へ向かう途中です。

(左)ミヤマイラクサ。山菜のアイコです。トゲがもの凄いので、ゴム手袋がないと採れません。(右)遊歩道沿いにはユキツバキ(雪椿)の群生地が。他にはツルアジサイ、ヤグルマソウ、ラショウモンカズラなどが見られました。

 小林一茶記念館へ向かう途中で、息子達が小さい頃に訪れた「黒姫童話館」へ寄ってみました。正面に黒姫山。右奥に妙高山。

(左)一茶記念館の猫館長。毎朝出勤してきて自分で自動ドアを開けて入り、夕方帰っていくそうです。けっこう高齢で病気もしたそうで、少しヨボヨボです。かなり前の記事でも紹介しましたが、一茶は猫の句を300以上詠んでいます。(右)春紅葉の向こうに俳諧寺(一茶佛堂)。
一茶記念館

(左)小林一茶の墓。園内には一茶の句碑や、この地を訪れた山頭火の句があります。(右)少し離れたところにある一茶が最晩年をすごした焼け残りの土蔵。「国史跡小林一茶旧宅」です。綺麗すぎないと思いましたが、解体保存修理が行われています。「これがまあ 終の住処か 雪五尺」という句を思い出します。

(左)野尻湖ナウマンゾウ博物館へ。(右)ゾウの系統樹。必ずしも全部鼻が長かったわけではないのですね。
野尻湖ナウマンゾウ博物館

(左)フォッサマグナの中にある国立公園。野尻湖は、黒姫山の大崩壊でできた湖。デコボコなハート型をしています。(右)オオツノジカ。ヒグマもいたそうです。

 ナウマンゾウの復元像。ボタンを押すと復元された鳴き声が響きます。奥に発掘された歯の化石が並んでいます。発掘の際の写真もたくさん展示されています。

(左)歯の化石。(右)ハインリッヒ・エドムント・ナウマン博士。明治政府の招きで弱冠20才で来日した地質学者。フォッサマグナの発見者でもあります。前の記事の糸魚川市のフォッサマグナ・ミュージアムでも紹介されています。

(左)ナウマンゾウを狩りをしていた原始人たちの石器。あれだけ大きなナウマンゾウを狩ったら、相当食べがいがあったでしょうね。(右)呪術か信仰の対象だったと思われる月を表したのではというナウマンゾウの牙と、星を表したのではというオオツノジカの角。美しい。

(左)昼は苗名滝近くの「そば処 たかさわ」(右)天ぷらそばを。ニハの霧下蕎麦は美味です。蕎麦団子もついてすごいボリュームがあり満腹になりました。三泊四日の車中泊の博物館・水族館、歴史巡礼の旅も終わりです。

 買い求めたお土産。左から根曲がり竹。鯖の水煮缶詰と味噌汁にするのが定番です。焼いて自家製味噌も絶品。上へ。かんずりの酒盗。酒の肴に熱々ご飯に。道の駅しなので作っているヨーグルトドリンクに日本酒をブレンドしたもの。いやこれが美味でした。妙高高原ビール。酵母の旨さが生きています。「猫と一茶」。一茶の猫好きの観察力は驚嘆に値します。一茶手ぬぐい。ナウマンゾウ博物館で買った幸福を呼ぶ石、ホワイト・オニックス。微かに翡翠色を帯びています。同じくオニックスのスタビライザー。親指をこすりつけているとストレス解消になるそうです。確かに心が落ち着きます。アンモナイトの化石と黄鉄鉱の結晶。
 実はこの旅の前の米子不動尊のと今回の旅での三つの御神籤の内容がほとんど同じだったのには驚きました。ナチュラリストでゴリゴリのリアリストなのですが、正直これには驚きました。叶うといいのですが。

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