陣場平の貝母(ばいも)は、日陰のものもほぼ満開になりました。今週末まで充分見頃が続くと思います。暖かくなる日なので、鞍骨山へも何組か向かった様です。陣場平へも4組ほど訪れてくれました。実際はもっと多かったかも知れません。
今年はなごり雪で潰されなかったので草丈が高く、非常に見栄えがします。ここ数年、周囲の球根を中央に移植しているので、ずいぶんと増えましたねと言われます。
貝母は下から咲きますが、一番上のつぼみもほとんど開いたので満開と言っていいでしょう。奥に見える濃いピンクの花は、オオヤマザクラ。
ほぼ満開のオオヤマザクラ(大山桜)。ベニヤマザクラ(紅山桜)ともいいます。
俯いて咲く貝母の上に咲くカスミザクラ(霞桜)とヤマザクラ(山桜)。
これはカスミザクラ。別名をケヤマザクラ(毛山桜)といい、花柄に短い毛が生えています。ヤマザクラは、葉柄や花柄が赤みを帯びています。
一番上の写真の中央にあるクマノミズキは、大量の樹液を出しています。出た樹液は変色してオレンジ色に。出会った方々に無毒なのでなめてもいいですよと。クヌギの樹液は出ると白く結晶して甘いのですが、これはほとんど無味無臭で、若干酸味を感じます。新しい巣の場所を探すオオスズメバチの女王蜂がなめていました。
その樹下に大量に出たオオズキンカブリタケ。
シロヤブケマン(白藪華鬘)。ケシ科キケマン属。全部白いのは、ユキヤブケマンといいます。氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウの幼虫の食草で、成虫は5月半ば過ぎに出現します。
ハナヤスリも成長してきました。右に胞子嚢が見えます。陣場平のあちこちに群生地があります。
ヒナスミレ(雛菫)。妻女山山系では希少種です。
ヒナスミレ(雛菫)。他にタチツボスミレ(立坪菫)、アオイスミレ(葵菫)が咲いています。
長坂峠から見る斎場山。左手にオオムラサキの食草のエノキ(榎)があるのですが、ノイバラが成長すると絡みついて枯らしてしまうので、いずれノイバラを伐採する予定です。大きくなると林道も塞いでしまいます。
手前にヤマザクラ、その向こうにカスミザクラが咲いています。
ミヤマナルコユリ。アマドコロの様に茎が角張っていないし、小ぶりなのでミヤマナルコユリかなと。
ヤマブキもあちこちで咲き始めました。「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の(箕)ひとつだに なきぞ悲しき」兼明親王(かねあきらしんのう)。太田道灌の逸話で有名です。
春の恵み。左はコゴミの天ぷらとスギヨのビタミン竹輪のアオサ海苔の天ぷら。野沢菜のとう立ち菜花飯。菜花は、炊きあがってから生を刻んで塩と混ぜ込んで蒸らします。右は、コゴミの味噌和えとタラの芽の味噌和え。山菜は軽く塩ゆで。合わせ味噌は、手作り信州麹味噌、キビ糖、本味醂、蜂蜜、花鰹、栽培した煎り胡麻をお湯で溶いて練ります。この合わせ味噌は色々に使えて便利です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
今年はなごり雪で潰されなかったので草丈が高く、非常に見栄えがします。ここ数年、周囲の球根を中央に移植しているので、ずいぶんと増えましたねと言われます。
貝母は下から咲きますが、一番上のつぼみもほとんど開いたので満開と言っていいでしょう。奥に見える濃いピンクの花は、オオヤマザクラ。
ほぼ満開のオオヤマザクラ(大山桜)。ベニヤマザクラ(紅山桜)ともいいます。
俯いて咲く貝母の上に咲くカスミザクラ(霞桜)とヤマザクラ(山桜)。
これはカスミザクラ。別名をケヤマザクラ(毛山桜)といい、花柄に短い毛が生えています。ヤマザクラは、葉柄や花柄が赤みを帯びています。
一番上の写真の中央にあるクマノミズキは、大量の樹液を出しています。出た樹液は変色してオレンジ色に。出会った方々に無毒なのでなめてもいいですよと。クヌギの樹液は出ると白く結晶して甘いのですが、これはほとんど無味無臭で、若干酸味を感じます。新しい巣の場所を探すオオスズメバチの女王蜂がなめていました。
その樹下に大量に出たオオズキンカブリタケ。
シロヤブケマン(白藪華鬘)。ケシ科キケマン属。全部白いのは、ユキヤブケマンといいます。氷河期の生き残りといわれるウスバシロチョウの幼虫の食草で、成虫は5月半ば過ぎに出現します。
ハナヤスリも成長してきました。右に胞子嚢が見えます。陣場平のあちこちに群生地があります。
ヒナスミレ(雛菫)。妻女山山系では希少種です。
ヒナスミレ(雛菫)。他にタチツボスミレ(立坪菫)、アオイスミレ(葵菫)が咲いています。
長坂峠から見る斎場山。左手にオオムラサキの食草のエノキ(榎)があるのですが、ノイバラが成長すると絡みついて枯らしてしまうので、いずれノイバラを伐採する予定です。大きくなると林道も塞いでしまいます。
手前にヤマザクラ、その向こうにカスミザクラが咲いています。
ミヤマナルコユリ。アマドコロの様に茎が角張っていないし、小ぶりなのでミヤマナルコユリかなと。
ヤマブキもあちこちで咲き始めました。「七重八重 花は咲けども 山吹の 実の(箕)ひとつだに なきぞ悲しき」兼明親王(かねあきらしんのう)。太田道灌の逸話で有名です。
春の恵み。左はコゴミの天ぷらとスギヨのビタミン竹輪のアオサ海苔の天ぷら。野沢菜のとう立ち菜花飯。菜花は、炊きあがってから生を刻んで塩と混ぜ込んで蒸らします。右は、コゴミの味噌和えとタラの芽の味噌和え。山菜は軽く塩ゆで。合わせ味噌は、手作り信州麹味噌、キビ糖、本味醂、蜂蜜、花鰹、栽培した煎り胡麻をお湯で溶いて練ります。この合わせ味噌は色々に使えて便利です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。