久しぶりに晴れの日曜日。2週間ぶりにカメラ機材や山仕事の道具を積んで妻女山陣場平へ車で登りました。台風11号はそれましたが、そこに向かってもの凄い南風が吹いたので、倒木や落枝の調査も必要です。
妻女山駐車場から林道(農道)を登ると長坂峠へ向かう最後の6号カーブの上で倒木を発見。切らないと通れません。10分ほどかかって伐採と落枝の除去を終えました。この先にも何箇所か落枝があり、その都度片付けました。車を降りるともの凄い数のクロメマトイに襲われます。ヤブ蚊やアブの様に刺しませんが、油断すると目に入ってきます。ポリカーボネートのゴーグルは必須です。
久しぶりの陣場平。途中の樹液バーにも何も昆虫はいませんでした。昨年に続きオオムラサキ、カブトムシ、クワガタ、アオカナブン、ミヤマカミキリ、オオスズメバチもほとんど見られませんでした。千曲市の猛毒のネオニコチノイド系農薬の空中散布は数年前に中止になったのに。その後、2年ぐらいして復活の兆しがあったのですが、ここ2年ほど異常な事態が続いています。原因は分かりません。
イギリスの自然保護トラストBuglife の科学者たちが、英国全土の車のナンバープレートに「ぶつかった虫の数」を計算しました。その結果、この20年間で翅を持つ昆虫が60%近く減少したと発表しました。昆虫の急速な減少の原因は、生息地の破壊、農薬の使用、気候変動などが一因と考えられるということです。
昆虫は、鳥、コウモリ、爬虫類、魚などの動物の餌となります。また、作物や野花の受粉や養分循環などの重要な役割も果たしています。甲虫、ハチ、トンボ類は、害虫駆除に役立つ捕食者として機能します。
結果、生態系全体、そして食料生産システムが困窮し、鳥類が激減し人類の食糧危機を招くとしています。農薬、特にネオニコチノイド系農薬やグリホサート剤、放射能、人工電磁波(5G)は昆虫だけでなく人類をも滅ぼすかも知れません。
陣場平はミズヒキが満開です。ミンミンゼミが鳴いていますが、他の昆虫はあまり見られません。吸蜜できる花も少ないので、昆虫はあまりいません。女郎蜘蛛の巣だけがあちこちに。
ミズヒキの花は咲いても5ミリもないので、実際に虫眼鏡とかで見ないと分かりません。こんな風に紅白の花で、お目出度い花と言うことが分かります。なお水引は南信の飯田が産地で、全国の7割ほどを作っています。
キンミズヒキ。ミズヒキより少なめで群生はありませんが、あちこちで見られます。ミズヒキは、タデ科イヌタデ属ですが、キンミズヒキは、バラ科キンミズヒキ属で、近縁種ではありません。
フウロソウ科フウロソウ属のゲンノショウコ(現の証拠)。胃腸、下痢便秘の薬草として有名です。センブリ、ドクダミなどとともに日本の民間薬の代表的なもの。
なかなか撮影の被写体がないので、ログハウスに寄りました。久しぶりにKさんがいて歓談。自然も政治経済もとんでもない世の中ですからね。色々な分野の専門家との情報交換は大事です。北アルプスは雲の中。眼下の千曲川も樹木が大きくなって見えなくなりました。この冬にでも伐採が必要ですかね。
クヌギエダイガフシという 虫こぶ(虫瘤)です。 クヌギエダイガタマバチ(タマバチの一種)が寄生してできたもの。虫こぶ(ゴール・虫えい)は、非常に奥が深い世界です。ヌルデやマタタビなどの虫こぶは、日本の文化を作ってきたともいえます。ぜひ検索して、その魅力にはまってください。
山椒の実も色づいてきました。実の表面はこんな風にくぼみがあるのです。父は、これが枯れたものをたくさん採取して七味唐辛子を薬研で作っていました。それはまだ冷蔵庫にたくさんあって、大事に使っています。
イヌタデ。「蓼食う虫も好き好き」は人の好みも様々ということですが、鮎に塩焼きには欠かせない蓼酢があります。これはタデ科の柳蓼の葉をすり潰して酢でのばした調味料で、イヌタデではできません。
コバノガマズミの赤い実。
コナラのどんぐり。クヌギのどんぐりは丸いので区別が付きます。どんぐりはあくが強いのでそのままでは食べられませんが、どんぐりコーヒーとかありますね。野生動物は普通に食料にします。
クヌギの樹皮を鋭い顎で削って樹液をむさぼるオオスズメバチ。今年は数が少ないです。望遠レンズに替える時間がなかったのでマクロレンズで。頭がぶれているのは、もの凄い速さで頭を振って樹液の出る穴を開けているからです。
ガマズミの実。コバノガマズミより大きいので、ガマズミ酒にはこちらを使います。酸味が強くルビー色のきれいなリキュールができます。抗酸化作用が強く老化防止にもなります。キノコ狩りの季節と重なるので昨年は作り損ないましたが、今年は作ろうと思います。
ほとんど蝶が見られないのに発見したのは特定外来生物のアカボシゴマダラ。国立環境研究所のサイトによると、「“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている。」とあります。タテハチョウ科は、植物防疫法で検疫有害動物に指定されています。ゴマダラチョウやオオムラサキと競合するので、それらの減少を招く危険性があります。90年代に誰かが中国から持ち込んだと考えられますが、生態系を破壊する犯罪行為です。
松代方面の眺め。秋には4年ぶりに真田まつりが10月8・9日に開催される様です。令和4年は真田信之公が松代へ入部して400年の節目を迎えます。今年の祭りは、かなり特別なものになるそうなのでおすすめです。
今日は、妻女山松代招魂社の例祭でした。戊辰戦争以降の戦没者を祀る神社です。
●「戊辰戦争」の戦没者を祀る妻女山松代招魂社と松代藩の戦没者名簿(妻女山里山通信):小さな神社ですが、幕末から明治以降の激動の歴史が刻まれた神社です。
国道403号の妻女山入り口から見上げる妻女山(旧赤坂山)。展望台までは舗装路で車で登れます。奥に大きな駐車場もあります。手前は上信越自動車道。これと国道の5万5000台の通行で赤松がほとんど枯れました。松枯れ病の原因のほとんどは、実は排気ガスです。
斎場山の南西では、ダイワハウスによる大規模な開発が行われています。多くが流通センターになり、工場もできる様です。畑の持ち主が高齢になり、維持できなくなって開発が始まったのです。このままでは、日本の自給率はどんどん下がり、有事にはまったく対処できなくなるでしょう。特に大都市に住む人は餓死するしかないと思います。国防の最も重要なのは平和外交と食料です。武器ではありません。統一教会自公政権はそれがまったく分かっていない様です。信者が送った4000億円が北鮮に送られ、核開発やミサイル開発に使われ日本に向けてミサイルをぶっ放していたって、安倍自公政権は馬鹿ですか。シェークスピアだってこんな馬鹿げた狂った話は書けませんよ。いい加減目を覚ましましょう。
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妻女山駐車場から林道(農道)を登ると長坂峠へ向かう最後の6号カーブの上で倒木を発見。切らないと通れません。10分ほどかかって伐採と落枝の除去を終えました。この先にも何箇所か落枝があり、その都度片付けました。車を降りるともの凄い数のクロメマトイに襲われます。ヤブ蚊やアブの様に刺しませんが、油断すると目に入ってきます。ポリカーボネートのゴーグルは必須です。
久しぶりの陣場平。途中の樹液バーにも何も昆虫はいませんでした。昨年に続きオオムラサキ、カブトムシ、クワガタ、アオカナブン、ミヤマカミキリ、オオスズメバチもほとんど見られませんでした。千曲市の猛毒のネオニコチノイド系農薬の空中散布は数年前に中止になったのに。その後、2年ぐらいして復活の兆しがあったのですが、ここ2年ほど異常な事態が続いています。原因は分かりません。
イギリスの自然保護トラストBuglife の科学者たちが、英国全土の車のナンバープレートに「ぶつかった虫の数」を計算しました。その結果、この20年間で翅を持つ昆虫が60%近く減少したと発表しました。昆虫の急速な減少の原因は、生息地の破壊、農薬の使用、気候変動などが一因と考えられるということです。
昆虫は、鳥、コウモリ、爬虫類、魚などの動物の餌となります。また、作物や野花の受粉や養分循環などの重要な役割も果たしています。甲虫、ハチ、トンボ類は、害虫駆除に役立つ捕食者として機能します。
結果、生態系全体、そして食料生産システムが困窮し、鳥類が激減し人類の食糧危機を招くとしています。農薬、特にネオニコチノイド系農薬やグリホサート剤、放射能、人工電磁波(5G)は昆虫だけでなく人類をも滅ぼすかも知れません。
陣場平はミズヒキが満開です。ミンミンゼミが鳴いていますが、他の昆虫はあまり見られません。吸蜜できる花も少ないので、昆虫はあまりいません。女郎蜘蛛の巣だけがあちこちに。
ミズヒキの花は咲いても5ミリもないので、実際に虫眼鏡とかで見ないと分かりません。こんな風に紅白の花で、お目出度い花と言うことが分かります。なお水引は南信の飯田が産地で、全国の7割ほどを作っています。
キンミズヒキ。ミズヒキより少なめで群生はありませんが、あちこちで見られます。ミズヒキは、タデ科イヌタデ属ですが、キンミズヒキは、バラ科キンミズヒキ属で、近縁種ではありません。
フウロソウ科フウロソウ属のゲンノショウコ(現の証拠)。胃腸、下痢便秘の薬草として有名です。センブリ、ドクダミなどとともに日本の民間薬の代表的なもの。
なかなか撮影の被写体がないので、ログハウスに寄りました。久しぶりにKさんがいて歓談。自然も政治経済もとんでもない世の中ですからね。色々な分野の専門家との情報交換は大事です。北アルプスは雲の中。眼下の千曲川も樹木が大きくなって見えなくなりました。この冬にでも伐採が必要ですかね。
クヌギエダイガフシという 虫こぶ(虫瘤)です。 クヌギエダイガタマバチ(タマバチの一種)が寄生してできたもの。虫こぶ(ゴール・虫えい)は、非常に奥が深い世界です。ヌルデやマタタビなどの虫こぶは、日本の文化を作ってきたともいえます。ぜひ検索して、その魅力にはまってください。
山椒の実も色づいてきました。実の表面はこんな風にくぼみがあるのです。父は、これが枯れたものをたくさん採取して七味唐辛子を薬研で作っていました。それはまだ冷蔵庫にたくさんあって、大事に使っています。
イヌタデ。「蓼食う虫も好き好き」は人の好みも様々ということですが、鮎に塩焼きには欠かせない蓼酢があります。これはタデ科の柳蓼の葉をすり潰して酢でのばした調味料で、イヌタデではできません。
コバノガマズミの赤い実。
コナラのどんぐり。クヌギのどんぐりは丸いので区別が付きます。どんぐりはあくが強いのでそのままでは食べられませんが、どんぐりコーヒーとかありますね。野生動物は普通に食料にします。
クヌギの樹皮を鋭い顎で削って樹液をむさぼるオオスズメバチ。今年は数が少ないです。望遠レンズに替える時間がなかったのでマクロレンズで。頭がぶれているのは、もの凄い速さで頭を振って樹液の出る穴を開けているからです。
ガマズミの実。コバノガマズミより大きいので、ガマズミ酒にはこちらを使います。酸味が強くルビー色のきれいなリキュールができます。抗酸化作用が強く老化防止にもなります。キノコ狩りの季節と重なるので昨年は作り損ないましたが、今年は作ろうと思います。
ほとんど蝶が見られないのに発見したのは特定外来生物のアカボシゴマダラ。国立環境研究所のサイトによると、「“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている。」とあります。タテハチョウ科は、植物防疫法で検疫有害動物に指定されています。ゴマダラチョウやオオムラサキと競合するので、それらの減少を招く危険性があります。90年代に誰かが中国から持ち込んだと考えられますが、生態系を破壊する犯罪行為です。
松代方面の眺め。秋には4年ぶりに真田まつりが10月8・9日に開催される様です。令和4年は真田信之公が松代へ入部して400年の節目を迎えます。今年の祭りは、かなり特別なものになるそうなのでおすすめです。
今日は、妻女山松代招魂社の例祭でした。戊辰戦争以降の戦没者を祀る神社です。
●「戊辰戦争」の戦没者を祀る妻女山松代招魂社と松代藩の戦没者名簿(妻女山里山通信):小さな神社ですが、幕末から明治以降の激動の歴史が刻まれた神社です。
国道403号の妻女山入り口から見上げる妻女山(旧赤坂山)。展望台までは舗装路で車で登れます。奥に大きな駐車場もあります。手前は上信越自動車道。これと国道の5万5000台の通行で赤松がほとんど枯れました。松枯れ病の原因のほとんどは、実は排気ガスです。
斎場山の南西では、ダイワハウスによる大規模な開発が行われています。多くが流通センターになり、工場もできる様です。畑の持ち主が高齢になり、維持できなくなって開発が始まったのです。このままでは、日本の自給率はどんどん下がり、有事にはまったく対処できなくなるでしょう。特に大都市に住む人は餓死するしかないと思います。国防の最も重要なのは平和外交と食料です。武器ではありません。統一教会自公政権はそれがまったく分かっていない様です。信者が送った4000億円が北鮮に送られ、核開発やミサイル開発に使われ日本に向けてミサイルをぶっ放していたって、安倍自公政権は馬鹿ですか。シェークスピアだってこんな馬鹿げた狂った話は書けませんよ。いい加減目を覚ましましょう。
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