台風12号に続いて14号が上陸しそうな三連休。その前にと晴れの金曜日に茶臼山へ。山の気温は25度。日陰では秋の風が気持ちいい。しかし、夏バテで足は重い。ゆっくりと歩き回りました。
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林道を下っていくといきなりアサギマダラに邂逅。2000キロ以上南方から海を渡ってたどり着いた蝶です。この標高に下りてきたということは、聖山山系でも大量に舞っているかも知れません。晴れの日に撮影に行きましょう。
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最高気温が高くまだ最低気温も地温も高いので秋のキノコは少ないのですが、ヤマドリタケモドキかな。傘の色とか個体変異も大きいので確実な同定が必要です。また老菌は食べるべきではありません。
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ひっくり返すと間違いないですね。香りも甘いです。フランスではセップ、イタリアではポルチーニと呼ばれる非常に美味しいキノコです。ただ似ているドクヤマドリやニガイグチがあるので同定は慎重に確実に。パスタ、リゾット、オムレツ、グラタン。オリーブ油はもちろんバターやクリームとも相性抜群です。
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アカハツ。ベニタケ科の美味しい食菌です。傷つけると青くなるので分かります。ハツタケの仲間は種類が多く、乳液の色の違いで食毒が分かるので覚えておくといいですね。いい出汁が出ます。今回は白出汁でお吸い物にしました。絶品です。香り松茸のお吸い物より旨いと思います。
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飯山の郷土料理、富倉蕎麦のつなぎにこの葉の繊維が使われます。無味なので蕎麦の味を損なわずコシの強い蕎麦になります。飯山の名店でいただいた富蔵蕎麦と舞茸の天ぷらは絶品でした。
●野尻湖から希望湖へ。飯山で古刹めぐり、飯山城址。高橋まゆみ人形館、富倉そばを堪能して小布施の岩松院。空っぽの菅平ダム(妻女山里山通信):秋の新蕎麦が楽しみです。信州人は新蕎麦を食べないと秋が始まりません。
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棚田に下りました。ヒョウモンチョウの仲間。なんでしょう。
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ナツアカネ。交尾しているカップルがいたのですが、撮影できませんでした。
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ワレモコウ(吾亦紅)バラ科ワレモコウ属の多年草。信州の秋を彩る風情のある野草です。
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ワレモコウに止まるナツアカネ。
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交尾するアオイトトンボ。いいシャッターチャンスをものにできませんでした。残念。
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シロヨメナ(白嫁菜)で吸蜜するヤマトシジミ。おそらくメスで、そこへ交尾を迫るオスが来て乱舞を繰り返していました。いや、左は翅が青いのでオスですね。右もオスかも。ということは縄張り争いですね。
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茶臼山山頂方面へ。アキノギンリョウソウ(秋銀竜草)の群生がありました。ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)です。ツツジ科シャクジョウソウ属(APG分類)の腐生植物。古い新エングラー体系ではイチヤクソウ科に、クロンキスト体系ではシャクジョウソウ科に分類されていました。葉緑素を持たず、菌類(ベニタケ属のキノコに寄生)から栄養を得ていることから、「菌従属栄養植物」ともいわれます。
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ギンリョウソウとギンリョウソウモドキの違いは、前者が液果になるのに対し、後者は蒴果になります。花弁の縁が細かく裂ける特徴があります。ユウレイタケなどともいわれます。
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シオカラトンボのメス? いや違いますね。羽の先端の褐色からこれはノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)ですね。ただサイズ的にコノシメトンボやリスアカネの可能性も。難しいです。
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拙書でも紹介の北アルプス展望台へ。草刈り機を持った作業服のむくつけき男達が十数人。見ると妻女山SDPのメンバーのS氏が。地域の茶臼山の除草作業に来たそうです。そうやって里山は維持されているのです。右に拙書でも紹介の虫倉山。左奥に雲に隠れた北アルプスが見えます。眼下の田んぼは稲刈りが済んではぜ掛けしているところも。何度訪れても心が癒やされる景色です。ミンミンゼミも鳴いています。
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戻る途中で見つけたクサギ(臭木)の実。草木染めの染料になります。実は鳥が食べて糞で種を撒き増えていきます。
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ハンミョウの生息地へ。今日は数も少なく風も出てきて撮影条件は最悪でした。なんとか撮影。
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やはり何度見ても美しい昆虫です。さて3連休初日、午前中はなんとか晴れそうです。妻女山の里山保全作業に登るつもりです。台風14号で被害が出ないといいのですが。予報では豪雨はない様ですが、強い南風が吹く予報です。北側の斜面や谷でダウンバーストが起きると倒木が発生するので心配です。
19日(月)。フェーン現象で長野31度で驚いていたら、上越市は36度。新潟は37度で、31度涼しいねと思っています。今夜から明朝の暴風雨が心配です。
なんて言っていたら、21日(水)は、なんと最低気温が14度、最高気温が18度です。体がついて行きません。20日は台風14号の影響でもの凄い暴風雨でした。心配で妻女山を見に行きましたが、思ったよりも荒れていなくてホッとしました。23日からの三連休も雨の予報。残念ですが、ウラベニホテイシメジと天然舞茸が出るのではと期待しています。ラニーニャ現象がこの冬も続くそうなので、厳冬になりそうです。ただ豪雪地帯以外は積雪は例年並みとか。円安で石油も高騰しているので厚着でしのごうかと思います。カルト自公政権には何も期待できないので。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。お問い合わせください。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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林道を下っていくといきなりアサギマダラに邂逅。2000キロ以上南方から海を渡ってたどり着いた蝶です。この標高に下りてきたということは、聖山山系でも大量に舞っているかも知れません。晴れの日に撮影に行きましょう。
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最高気温が高くまだ最低気温も地温も高いので秋のキノコは少ないのですが、ヤマドリタケモドキかな。傘の色とか個体変異も大きいので確実な同定が必要です。また老菌は食べるべきではありません。
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ひっくり返すと間違いないですね。香りも甘いです。フランスではセップ、イタリアではポルチーニと呼ばれる非常に美味しいキノコです。ただ似ているドクヤマドリやニガイグチがあるので同定は慎重に確実に。パスタ、リゾット、オムレツ、グラタン。オリーブ油はもちろんバターやクリームとも相性抜群です。
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アカハツ。ベニタケ科の美味しい食菌です。傷つけると青くなるので分かります。ハツタケの仲間は種類が多く、乳液の色の違いで食毒が分かるので覚えておくといいですね。いい出汁が出ます。今回は白出汁でお吸い物にしました。絶品です。香り松茸のお吸い物より旨いと思います。
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飯山の郷土料理、富倉蕎麦のつなぎにこの葉の繊維が使われます。無味なので蕎麦の味を損なわずコシの強い蕎麦になります。飯山の名店でいただいた富蔵蕎麦と舞茸の天ぷらは絶品でした。
●野尻湖から希望湖へ。飯山で古刹めぐり、飯山城址。高橋まゆみ人形館、富倉そばを堪能して小布施の岩松院。空っぽの菅平ダム(妻女山里山通信):秋の新蕎麦が楽しみです。信州人は新蕎麦を食べないと秋が始まりません。
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棚田に下りました。ヒョウモンチョウの仲間。なんでしょう。
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ナツアカネ。交尾しているカップルがいたのですが、撮影できませんでした。
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ワレモコウ(吾亦紅)バラ科ワレモコウ属の多年草。信州の秋を彩る風情のある野草です。
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ワレモコウに止まるナツアカネ。
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交尾するアオイトトンボ。いいシャッターチャンスをものにできませんでした。残念。
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シロヨメナ(白嫁菜)で吸蜜するヤマトシジミ。おそらくメスで、そこへ交尾を迫るオスが来て乱舞を繰り返していました。いや、左は翅が青いのでオスですね。右もオスかも。ということは縄張り争いですね。
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茶臼山山頂方面へ。アキノギンリョウソウ(秋銀竜草)の群生がありました。ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)です。ツツジ科シャクジョウソウ属(APG分類)の腐生植物。古い新エングラー体系ではイチヤクソウ科に、クロンキスト体系ではシャクジョウソウ科に分類されていました。葉緑素を持たず、菌類(ベニタケ属のキノコに寄生)から栄養を得ていることから、「菌従属栄養植物」ともいわれます。
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ギンリョウソウとギンリョウソウモドキの違いは、前者が液果になるのに対し、後者は蒴果になります。花弁の縁が細かく裂ける特徴があります。ユウレイタケなどともいわれます。
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シオカラトンボのメス? いや違いますね。羽の先端の褐色からこれはノシメトンボ(熨斗目蜻蛉)ですね。ただサイズ的にコノシメトンボやリスアカネの可能性も。難しいです。
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拙書でも紹介の北アルプス展望台へ。草刈り機を持った作業服のむくつけき男達が十数人。見ると妻女山SDPのメンバーのS氏が。地域の茶臼山の除草作業に来たそうです。そうやって里山は維持されているのです。右に拙書でも紹介の虫倉山。左奥に雲に隠れた北アルプスが見えます。眼下の田んぼは稲刈りが済んではぜ掛けしているところも。何度訪れても心が癒やされる景色です。ミンミンゼミも鳴いています。
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戻る途中で見つけたクサギ(臭木)の実。草木染めの染料になります。実は鳥が食べて糞で種を撒き増えていきます。
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ハンミョウの生息地へ。今日は数も少なく風も出てきて撮影条件は最悪でした。なんとか撮影。
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やはり何度見ても美しい昆虫です。さて3連休初日、午前中はなんとか晴れそうです。妻女山の里山保全作業に登るつもりです。台風14号で被害が出ないといいのですが。予報では豪雨はない様ですが、強い南風が吹く予報です。北側の斜面や谷でダウンバーストが起きると倒木が発生するので心配です。
19日(月)。フェーン現象で長野31度で驚いていたら、上越市は36度。新潟は37度で、31度涼しいねと思っています。今夜から明朝の暴風雨が心配です。
なんて言っていたら、21日(水)は、なんと最低気温が14度、最高気温が18度です。体がついて行きません。20日は台風14号の影響でもの凄い暴風雨でした。心配で妻女山を見に行きましたが、思ったよりも荒れていなくてホッとしました。23日からの三連休も雨の予報。残念ですが、ウラベニホテイシメジと天然舞茸が出るのではと期待しています。ラニーニャ現象がこの冬も続くそうなので、厳冬になりそうです。ただ豪雪地帯以外は積雪は例年並みとか。円安で石油も高騰しているので厚着でしのごうかと思います。カルト自公政権には何も期待できないので。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。地形図掲載は本書だけ。山の歴史や立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。10本のエッセイが好評。掲載の写真やこのブログの写真は、有料でお使いいただけます。お問い合わせください。
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