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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山SDP 陣場平の作業はベンチとインセクトホテルの設置と危険極まりない掛かり木の除去。昼はこだわりのBBQ(妻女山里山通信)

2023-04-22 | アウトドア・ネイチャーフォト
 今回の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業は、川中島の戦いで上杉謙信が本陣を築いた妻女山陣場平に新たなベンチとインセクトホテルの設置作業と、林道上に掛かり木になった落葉松の除去でした。これらは全て自費で行うボランティアです。ただ日本では誤解がありボランティアは無償活動のことではありません。有償ボランティアというのもあります。ここをマスコミも一般の人も勘違いしています。

 結実し始めた貝母群生地のベンチを取り替えます。新しいベンチはシラカシ(白樫)です。シラカシは水車の歯車に使われるなど堅牢です。防腐剤も塗ってあり耐久性もあり丈夫です。まず接地面を固めます。ベンチはN氏が作ってくれました。

 ドライコンクリートを練ります。

 ベンチの接地面の周囲をコンクリートで固定します。水準器でベンチの水平を測りました。

 こんな感じで設置できました。コンクリートが固まったら土で覆います。木漏れ日が美しい。

 次に積石塚古墳の横に三つベンチを設置しました。いずれも日陰なので、鞍骨山登山の途中に休憩してもらえればと思います。

 貝母群生地の入り口にインセクトホテルを設置しました。昆虫の棲家です。中に小枝や竹、松ぼっくりなどを入れます。

 最後は難関の掛かり木の除去です。まずロープで倒せないか試しましたが失敗。

 立ち枯れの山桑にチェーンソを入れます。非常に危険な作業です。ロープで引っ張ってみましたが、落葉松にヤマフジのツルが絡まっているので倒れませんでした。

 そこでツルを切ってやっと倒すことができました。無事に倒すことができて一安心です。色々な専門知識を持つメンバーなので里山保全活動もなんとかできています。

 落葉松を玉切りします。

 落葉松で折られたヒノキの太い枝を落とします。K氏がハシゴで登って枝とヤマフジを切りました。

 落葉松の根元の部分を引き上げます。

 山桑は高級材で。黄色い材は非常に美しい。持ち帰ります。

 根元が林道に転がり落ちない様に杭で固定しました。イノシシが虫を探して丸太を落とすことがあるのです。

 大変な作業がやっと終わって、堂平大塚古墳の四阿を借りてやっとお昼です。

 ハナイグチの味噌汁、馬肉のホルモン。鰊のアヒージョ、コゴミの出汁醤油煮、山椒味噌、春掘りの長芋、鴨ロース。馬肉のホルモンはタラの芽と一緒にソテーしました。

 焼き肉は牛ロースと豚のカシラ。二日前が30度だったとは思えないほど寒い日でした。ゆるゆると昼餉の時間を楽しみました。

 レンゲツツジも次々と咲きだしています。

 中央の下になんと例年ならゴールデンウィークに咲くウワミズザクラが咲いています。

 翌日は、長男と某里山へコシアブラを採りに行きました。藪山を7キロちょっと歩きました。結構開いていて西日の当たる森のものは開きすぎて駄目でした。まず天ぷらで。コシアブラの炊き込みご飯も。お勧めはコシアブラの味噌ハンバーグ。春掘りの長芋を入れます。ブルーチーズとも合います。レシピをリンクしました。料理名をクリックしてください。コシアブラは、美味しいだけでなく抗酸化作用があり、老化防止にもいいそうです。タラの芽は、山のバターと呼ばれますが、コシアブラも漉油と書くように栄養価が非常に高い山菜です。また、幹を傷つけたときに得られる樹脂は「金漆(ごんぜつ)」と呼ばれる黄金色に輝く塗料になり、古くから珍重されました。

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