どう見てもタラコと春雨にしか見えないのは、倒木に出た変形菌(粘菌)です。夜明けと共に子実体形成が始まったのでしょうか。タラコのように見えるのはクダホコリですが、子実体形成がかなり進行しているのか、触れてもアメーバー状に崩れず弾力性があります。もう少し成長しそうですが、伸びきると胞子形成が始まります。それに伴って色はピンクから茶褐色、または紫がかった茶褐色へと変化し、乾燥すると一気に胞子を飛ばし始めます。クダホコリは、MORI MORI KIDS Nature Photograph Galleryの変形菌(粘菌)1ページ目に未熟から子実体まで、色々な写真があります。
春雨の方は、ツノホコリの変種のエダナシツノホコリ。クダホコリと違い先端に無色の外生胞子をひとつつけます。粘菌の中では原始的なタイプといわれています。純白の粘菌は、薄暗い林下でもよく目立ちます。ツノホコリは、公園や雑木林などでもよく見られる粘菌ですが、純白でたいへんきれいです。
東北地方は、5年連続で梅雨明けが8月にずれ込んだそうです。関東甲信越も梅雨明けしてからも雨ばかり。山も畑も雑草がはびこって大変ですが、粘菌は元気です。
★ここに登場した粘菌は、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】の粘菌3にアップします。