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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山から斎場山への行き方(妻女山里山通信)

2009-08-02 | 歴史・地理・雑学
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 夏休みに入って、妻女山を訪れる人も増えてきました。妻女山を訪れるにあたって、妻女山(斎場山)について研究した私の特集ページ「「妻女山の真実」妻女山の位置と名称について」をご覧になって来る方もおられるようで、たまたま妻女山に居合わせた折りに、何人かの観光客や団体の方を斎場山まで案内したことがあります。

 といっても、いつも妻女山にいるわけではないので、検索した折りに妻女山から斎場山への行き方が分かるように記事を書くことにしました。掲載の写真と合わせてご覧いただければ、迷わず行けることと思います。また、注意事項も記しますので参考にしてください。

●1 出発地点は、妻女山展望台と妻女山松代招魂社奥の駐車場です。右の林道に入ります。斎場山まで10~20分ぐらいかかります。今の季節は、クロメマトイという目に飛び込んでくる小さな虫が多いのでメガネは必須です。また、ハチに襲われないように黒髪や黒い服は禁物です。香水も不可。

●2 林道入口に説明と簡単な地図を記した看板があります。

●3 すぐに急カーブがありますが、ジグザグに登って6つ急カーブがあります。途中運がよければ、ニホンカモシカに遭遇するかもしれません。タヌキ、野ウサギ、テンもいます。

●4 高い唐松林を抜けると6つめ、最後の急カーブです。この辺りはノケダン(野毛壇)といって崖と平地が段々になった地形です。猪が掘り返した跡があちこちに見られます。

●5 ゆるやかに曲がりながら尾根に沿って登ります。

●6 10~15分ほどで東風越(こちごえ)という峠の分岐に出ます。ここを右へ入ります。2分で斎場山です。
逆に道なりに左へ行くと、約5分で謙信陣城跡と伝わる陣場平(天城山と堂平古墳の標識あり)、さらに約20分で天城山(てしろやま)。そこから約30分で鞍骨城です(標識完備)。
東風越からは、西方に冠着山(姥捨山)、三峯山、有明山、森将軍塚古墳などが見えます。また南方には天城山が見えます。陣場平方面は、オオスズメバチが集まる樹液の出る木が何本もあるので要注意です。

●7 東風越から右へ。一旦鞍部に少し下って登り返すと、右手に円い古墳の丘が見えてきます。目指す斎場山古墳です。

●8 登りきると斎場山古墳の登り口。上に標識が見えます。右手に林間に七つ並ぶ小さな塚を見ながら直進すると、御陵願平の広場に出ます。転訛して竜眼平とか両眼平とか呼ばれます。
急坂を下ると尾根の先に国指定史跡埴科古墳群のひとつ土口将軍塚古墳があります。さらに先には謙信寝屋があったと伝わる薬師山(笹崎山)。現在は小さな薬師堂があります。さらに右へ下ると笹崎から千曲川堤防、岩野集落に出ます。左へ下ると古大穴神社を経て土口集落です。

●9 斎場山山頂です。標識には五量眼塚古墳とありますが、これは宛字で誤りです。正しくは地名をもって斎場山古墳です。信玄軍が千曲川対岸にいたときに、ここを謙信が本陣としたと伝わっています。そのため床几塚、謙信台などの呼び方もあります。山名は斎場山。(この辺りの山は、いずれも個人所有の私有地なので、マナーを守ってください。)

●10 木々に遮られて展望は限られますが、千曲川の向こうに川中島古戦場が見えます。また晴れていれば飯縄山や戸隠連峰が見えます。
海津城は右手ですが、樹木で遮られて見えません。冬枯れの季節なら茶臼山は見えます。鞍骨城など山城探索には、熊やスズメバチ、藪の心配のない晩秋か早春がおすすめです。

「妻女山」「妻女山 行き方」「妻女山 地図」「斎場山」「さいじょざん」「さいじょうざん」
 より新しい記事です。地図も掲載しています。こちらを御覧ください。

★妻女山(斎場山)について研究した私の特集ページ「「妻女山の真実」妻女山の位置と名称について」をぜひご覧ください。武田別働隊の経路図、きつつき戦法の検証、上杉謙信斎場山布陣図などもご覧いただけます。

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