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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妙高の名瀑、大迫力の苗名滝へ。(妻女山里山通信)

2019-08-02 | アウトドア・ネイチャーフォト
 猛烈な暑さになるというので、三泊四日の高原への旅に出ました。三泊とも信濃町の道の駅しなので車中泊。夏休みに入ったので、日中は大勢の家族連れなどで賑わいましたが、5時に閉店して日が暮れると、静寂に包まれます。

 まず6月にも訪れた苗名滝へ。関川の流れがもの凄かったので期待して向かいました。やはりもの凄い水量で、地響きがします。地元のバスの運転手が話しかけてきて、こんな水量の滝はめったに見られないと言っていました。滝の前の吊橋を渡った四阿からの定番のカットです。落差は55m。滝まで片道10〜15分です。

 滝を正面から撮影するためには、滝の上に続く道を登り、写真の場所に出ます。木の根っこが絡み合って滑ります。根っこの向こうは高い崖なので転落しないように慎重に。

 そこからのカット。近いので轟音が凄まじい。湿度も凄まじい。滝の柱状節理が綺麗です。

 最初の吊橋の上にある関川1号砂防堰堤。これも大迫力。

 堰堤横の階段から駐車場方面。流しそうめんや黒姫霧下蕎麦、ソフトクリームなどが食べられます。観光地なので、スカートにサンダルの女性もいましたが、滝への道は泥濘状態のところもあるので、最低でもスニーカーで。

(左)道中にたくさん見られるユキツバキ(雪椿)。豪雪地帯なので幹が根本から横倒しになっています。別名は、オクツバキ、サルイワツバキ、ハイツバキ。(右)メタリックな青い尾が美しいニホントカゲが岩の上にいました。

(左)カラマツソウ(落葉松草、唐松草)。キンポウゲ科。(右)キイチゴの一種。真ん中の黒っぽく熟れた実を食べてみましたが、甘酸っぱく美味。

(左)ヤマアジサイ(サワアジサイ)。道中のあちこちで見られます。(右)ヤマホタルブクロ(山蛍袋)。

(左)なんの葉でしょう。ピンク色のコブは、虫こぶ(ゴール)です。(右)ミナミヒメヒラタアブが、サワヒヨドリ(沢鵯)で吸蜜中。複眼がくっついているのでオス。メスは離れていて腹部も横に膨らんでいます。

 関川1号砂防堰堤は、平成7年の梅雨前線豪雨で地震橋が流されたりの大きな災害の後に造られたもの。階段式魚道があります。整備の費用は約13億円。前述のバスの運転手から、滝も崩壊し、直したので昔の形ではないと教えてもらいました。

 苗名の湯に入って道の駅しなのへ。長岡から来たKさんが話しかけてきて、色々な話で盛り上がりました。夜が更けてきます。ビールとハイボールを飲みながら、ユキ・ラインハートのA・O・Rを聴きます。特集はボサノヴァの創始者といわれ、〈ボサノヴァの法王〉、〈ボサノヴァの神〉と称されていた伝説的シンガー/ギタリスト、ジョアン・ジルベルト。最高でした。惜しくも先月88歳で亡くなりました。
 翌朝は19度。少し肌寒く感じるほどでした。朝早く起きて混雑する前に能生のマリンドリームへ向かいました。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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