モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

藪こぎして歴史の古道を辿る

2008-03-24 | アウトドア・ネイチャーフォト
腰痛と花粉症をおしての久しぶりの山行は、山梨県139号線の松姫峠から奈良倉山へのお手軽ハイキング。といってもそれでは、余りにもお手軽すぎてつまらない、というわけでかねてより懸案事項だった、十文字峠から佐野峠への今は廃れた古道を辿ることにしました。芽吹き前の最も見通しの良い今なら辿れるだろうと考えたのです。

早朝7時、快晴の松姫峠からは真っ白な富士山が楢ノ木尾根の向こうにそびえ、右手大菩薩嶺は、雪混じりのごま塩色。爽快な景色を見ながら朝食の後出発。わずかに残雪の残る奈良倉山への登山道を辿ります。まず奈良倉の頂上を踏んで、絵に描いたような富士山の見える展望地で二回目の朝食。

そして、十文字峠に下り、いよいよ古道に足を踏み入れます。この道は、往古小菅村と大月市七保を結ぶ古道だったのですが、かなり古い時代に廃れてしまったようです。去年の4月28日に家族で長作から奈良倉山へ登った時に、この古道を250mほど辿ってみたのですが、なんとか行けそうな気がしたので今回の挑戦となったわけです。

結果は、思いの外踏み跡ははっきりしていましたが、それは物好きな登山者がつけたものではなく、鹿や猪、熊などがつけたものでした。古道は、獣道としてかろうじて残っていたのでした。もちろん地形的にはっきりと残っているところもあれば、単なる斜面に消えているところもありました。芽吹き前の今だから通れましたが、初夏以降、真夏は藪でとても通れないでしょう。

古道は、思っていたよりも先へ続き、1238mの林道がそれまでの南面から北面に変わった後の小さなカーブで林道へと出ていました。それから先は、造林作業のために造られた林道建設で消滅してしまったようです。その後、私達は佐野峠まで足を伸ばし、さらに松姫鉱泉へ下る道ではなく、戻るようにして1260mから西へのびて994mへと下る道を下りてみました。この道は994mへ下った後、南の尾根をつたって竹ノ向へと下っている旧道だろうと思われました。

今回のトレッキングのフォトレポは、モリモリキッズでご覧ください。

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