~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

谷村新司さんを想う

2023-10-17 23:04:37 | 日記
谷村新司さんが亡くなりました。
谷村さんの歌を聴くと、歌詞の
凄さに圧倒されます。
谷村さんは、昴を作った時は、
バブル経済に向かう当時の社会を
案じて、日本全体が勘違いしていた
頃、俺たちはいったいどこへ
行くのだろうと感じていた
そうです。
メッセージ性が深くて、
いつ聴いても何か胸に刺さって
来るものがあります。
私は一度だけ、谷村さんと至近距離で遭遇したことがあります。
上野で王羲之の書の展覧会があり、
連日凄い混みようだったので、
台風の時に狙って行ったら、人が
まばらで何と谷村新司さんがいたのです。
学芸員の方がついて説明していた
ので、私もちゃっかり隣て聴いて
しまいました。
とても熱心に聴かれていたので
中国の文化に関心があるんだな~
と思いました。
谷村さんは、30歳のころ体を壊して
入退院を繰り返したことから、命は永遠でないとか、人生の隆盛に
向き合った作品を多く作ってか来た
そうです。
だから谷村さんの歌は、時代を越え歌い継がれて行くのですね。
谷村さんは『「チャンピオン」も
そうですが
人生を山に例えると、下山する
時が大事なんですね。
登って行くときはいいのだけれど
下る時には、自分の心とちゃんと
折り合いをつけなければいけない
それには、人と比べないこと。
頑なにならずに軟らかく生きる
こと…』と言われていたそうです。
この時代…
戦争が起き、世界中でパンデミック
が起こり、自然災害が地球規模で
起き、温暖化ではなく、沸騰化となったこの時代に、谷村さんから
どんな歌が紡がれらるか、聴いて
みたかったです。
谷村さんは、現代は80年代とは
対照的に「山を下っていく時代」
と捉え、先が見えない不安が大きくなった今、歌が時代とマッチしているかもしれないと語っていた
そうです。
失ってその存在の大きさを知る、
ということがありますが、
谷村さんは、まさにそのような方
です。
昴の歌詞ではないけれど、青白き頬をした私たちは、どこへ進もうと
しているのでしょうか…
コメント
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