ずーっと観たかった『福田村事件』
を観てきました。
関東大震災で朝鮮の人や大杉栄
など主義者と言われた人たちが
殺されたことは知っていましたが、福田村事件のことは、映画が
出来るまで知りませんでした。
20代の頃、知り合いが荒川土手で
殺された朝鮮人の遺骨発掘と慰霊祭をしようという署名活動をしていて
私も慰霊祭に参加したことかありました。
チョゴリ姿の朝鮮の女学生を見た時
この人達のご先祖を日本人が殺して
いるのかもしれないと思ったら申し訳ない気持ちで一杯になったのを
今でも覚えています。
子ども頃、インスタントカメラを
『バカチョンカメラ』と言ったら
父に「それは、朝鮮の人をバカに
した言葉だから、使ってはいけない。」と言われました。
関東大震災で、自警団や警察による虐殺があったのは知ってはいましたが、まさか行商の人が朝鮮人と間違えられて9人も殺されていたとは…
この映画は、歴史をたどるもので
終わるのではなくて、民衆という
ものにフォーカスして、今を
生きる私たちに問うて来るのです。
行商の人達を殺した民衆は、私でもあり貴方だったかもしれないと…
日本人なら観て欲しい映画です。
役者もとてもいいです。
森監督の渾身の作品だと思います。
是非、一人でも多くの人に出会って欲しい映画です。