世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

分裂

2008-09-15 11:07:27 | 詩集・貝の琴

けした きおくの
まゆの なかで
おれは ねむる

むしりとった
ちょうの はへんを
にぎりしめ
にじむ いたみを
ばかに すりつける
そのおれに
おまえが いう

いたい

いたい というのは だれだ

おれだ

おれは おまえだ
おまえが おれを
いやだといったので
おれは おまえから
いたいものになって
でてきた

ずっとここにいる
ばかめ
おれは おれは 
すべて しっている

しびれる わらいを
むごい ばかにくるわせ
ころしてやる と
おれはいう そのとたん
あほがきえる

おれはきえる





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園芸植物

2008-09-15 10:19:21 | わたしの本棚

山渓カラー名鑑「園芸植物」
  山と渓谷社 1998年

山渓カラー名鑑のこのシリーズは、全部で5冊ほど持っているのですが、質量ともにとてもいい仕事だと思ってます。このブログを書くのを、すごく助けてくれてます。

植物図鑑はたくさんあるのですが、写真の中の花が、いい顔で写っているのはあまりありません。カメラマンが、まるでわかっていなくて、花がいやがっている写真を、すごくきどった感じできれいに並べてある、という図鑑も多いのです。そういうのを見ると、げんなりするのですが、この図鑑は、花がみんな、助けてくれている。

つまりは、この本を作っている人たちが、まじめできちんとした仕事をしている人たちなので、花がちゃんとした顔で写ってくれているんです。だから、安心してみられる。

この本を開いて、花の顔を見ているうちに、ふっとインスピレーションが入ってきて、花が何を教えてくれているのかが、わかってきたりするのです。ですからこれは、とてもよい図鑑です。

もちろん、ときどき未熟さを感じるとこもあるのだけど、そこがまたまじめないい感じです。こういうのが好き。

何度もめくっているうちに、ばらばらになってしまったので、ネットで製本の仕方を勉強して、ハードカバーに作り直してみました。この本の最大の欠点は、ソフトカバーだってことですね。値段をおさえるためだとは思うのだけど、これではすぐにばらばらになっちゃう。新しいのを買おうかとも思ったのだけど、せっかく製本の勉強をしたのだし。

これはもう、ほとんどばらばらになっていたので、ふとい木綿の糸で全部綴じなおしてつくりました。あと、「日本の野鳥」「日本の樹木」もハードカバーに作り直して、わたしの本棚に並べてあります。こうすると、とても大事なものになって、ずっとわたしのそばにいてくれる感じがして、いいですね。

素人の仕事で、ところどころ歪んでたりするのもまた、いいでしょ♪
すきなものは、大切にしないとね。大切にしたら、ずっとそばにいて、ずっと助けてくれる。どんな新しい図鑑より、おもしろいものをわたしのとこに運んできてくれますよ。

長いこといっしょにいてくれた本には、見えない文字がたくさん書いてあるんです。読む者が深くかかわると、本もおもしろいものになってくる。

ずっといっしょにいましょう。



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