このところあれもしなくちゃこれもしなくちゃで、ついつい子供につっけんどんにしていた種野。先日こんな夢をみました。アヒルが生む卵を、こうしたほうが早く産まれるからと、次々ボールの中に割っていくのです。ボールの中には血管の浮いた卵の黄身がいっぱい。目を覚まして冷や汗が出ました。もう少しゆったりと子供にかかわっていかなくてはと、反省させられました。
ちょっとしたつまずきや夢が、日常の繰り返しの中で見失いがちな自分を見なおすことに、つながることがあります。大人はやらなければならないことが多すぎるから、見失うまいと思っても見失ってしまう。だから時には、つまずいたりぶつかったりも、人生には必要なことなんですね。
(1998年3月ちこり12号、通信欄)