世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

レダと白鳥

2016-04-09 07:05:21 | 霧の風景


ピーテル・パウル・ルーベンス、16世紀フランドル、バロック。

この女性像は、男から見た一つの理想像である。柔らかな肉体、人格を隠した表情。白鳥はそのまま、男の性器の象徴だ。セックスがしたいという、男の欲望が如実に現れている。ルーベンスはこのような肉感的な女性が好きだったらしい。その妻のエレーヌ・フールマンは、ふくよかなかわいらしい女性だが、頭はゆるそうな目をしている。肉体だけが欲しいという、男の究極のわがままである。






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