雑草という草はありません。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決め付けてしまうのはいけない。注意するように。
昭和天皇
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人間にもよき王はたくさんいた。彼はそのよい例である。人民を愛し、その幸福のために、自分ができることはすべてやった。美しい人だ。
日本国の昭和時代の平和と繁栄は、彼がいたからこそ、なっていたのだ。大難はあったが、乗り越えることができた。国がその人を仰いでいたその間、国はまことに平和であった。それが彼が、真の王であった証拠だ。
彼が死に、次の天皇が即位した途端に、国に災害や大きな事件が相次いだ。気づいたものもいたろう。今上天皇の徳では、国の平和を保つことはできないのだ。
急場を何とかしたのは、それに気づいた天使だった。自分がやらなければ、国が大変なことになると感じた田舎の一女性が、国王の任務をひそやかに代行していたのである。そのおかげで、変則的にではあるが、この国の平和は保たれたのだ。
国が給与を払ってくれるわけではない。生活を保障してくれるわけでもない。ただかのじょは、やらずにいられなかったから、やったのだ。それが、真の王というものなのである。
国民の痛みを、自分のこととして感じてしまう。自分がそれをやれるのに、やらないわけにはいかない。
人に馬鹿にされるのを覚悟で、かのじょは大まじめにやったのだ。誰が知らなくとも、神はその真心を知っている。だからわたしは、ことさらにそのことを言うのである。
昭和天皇の使命は、皇室をたたむことにあった。なぜなら、今の天皇家は、真の王家ではないからだ。
偽物の血流を、国に仰がせてはならない。天皇というものが、彼の世で人間になったのは、そのせいなのである。