ありのままの自分でいるということは、若い緑の芽が光の中にのびようとしていくことに似ている。あなたがたは、日々を無為にすごすことはできません。生きなくては、焦るほどに、熱いほどに、生きなくてはと願い、伸びていきたくなるのです。自然な命であるということは、昨日の自分と日々決別しつつ、新しい自分を生んでいくことだ。美しい命の真実を学びましょう。自分の本質の願いである、命の叫びを、自らの存在の奥から聞きましょう。あなたがたは、今自分が思っているよりもずっと、美しく、すばらしいものです。学びましょう。世界中のあらゆるものが、あなたがたに語りかけてくる。真実を、愛を教えてあげたいと。あなたがたがそこにいる。それだけであらゆる愛は、愛をかきたてられ、あなたがたのために、何かをせずにはいられなくなる。愛の真実の姿を、ごらんなさい。
青城澄
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人間を心から愛してくれる愛は存在する。
誰に強制されたわけでもない。ただ自然に自分の中に生まれてくる愛に従い、自分にできることをなんでもやってくれる愛というものは、存在するのだ。
それが真実の愛だ。
神が給料をくれるから、愛するのではない。愛は自ら存在するものだ。
その真実の姿をつかみ、自らの鏡として、国の中心に置けば、すべてはよくなってくる。あまりにもすばらしい愛が存在する。それだけで、国民の皆が生きることが、格段に楽になってくるのだ。
人間それぞれが、いやなことをしなくなる。それだけで、国が明るくなる。
馬鹿に自分を馬鹿にされる恐れがなくなるからだ。
真実の呼び声を聞き、愛の真実に心を開き、馬鹿な知恵ですべてをつかもうとする心を捨てなさい。
もう嫌になるほど、馬鹿を見つくしてきたはずだ。
よいものをよいと認めるだけで、人間は楽になる。
王制を改良し、北辰制を形作っていこう。まずは簡単なところからでよい。
小さな集団でそれを試すことから始めるのだ。
美しい愛を見つけたら、それを中心にして、何らかの集団を運営してみよう。
そういうことを積み重ね、この世界に形を作っていくのだ。
そこからすべてが始まっていくだろう。