毎日暇をもてあましている。
なにもせずに横になってたりすると、昔のいやな思い出がよみがえってきたりして苦しむよ。
思い出っていっても、かのじょの記憶なんだけどね。主体をやっているとわたし自身の経験のように感じるんだ。
小さなころの悲しい思い出や、大人にいいように利用されていた若いころの悔しい思い出や、働いていたころに出会った職場でのいじめのことや、いろいろある。
この存在の若いころはつらいことの連続だったのだ。
それを、ほとんどひとりの力で切り開いてきたんだよ、かのじょは。誰も助けてはくれなかった。
若いころのことを思い出すと、あたたかな思い出がなんにもないんだ。
なんてさみしい時代だったのかと思う。