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貝を背負った 白いねずみが
天と地のちょうつがいに
油をさしにゆく
世界のきしむ音が
耳について眠れないから
田園を掃く風を車にして
かけていくかけていく
燃えるチョウチョウの翅を透く
光から油はしぼりとった
星々の積む沈黙の夢から
器はきりだした
主のない家が黒々と
田園をくいつぶしてゆく
あふれてくる虚無のためいきに
空気がさびついてゆく
いまこそわたしがゆかねば
いまこそわたしがゆかねば
真空の仮面をかむった
愚かな道化が
世界をたたんでしまう前に
すべての絶望をうちこわして
天地の隙間に両手をつっこみ
それまでいなかった
金の嬰児をこの世にかき出だす
いまこそわたしがやらねば
ほんと、すばらしいと思います。
言葉にうまく表現できないけど、てんこサンすごい。
これはわたしも、とても気に入っています。
やっぱりわたしは、詩人の自分がいちばんすきですね。