<<二二六事件の背景>>
最近ネット上で、
『二二六事件の謎を追う』と言う元NHK編成主幹で現大正大学教授の中田整一さんの講演の記事を見つけた。
彼は事件の背景として次のように述べている。
二二六事件はいくつかの大きな背景を持っていますが、よく言われるように青年将校が国情を憂い、不況・貧困・政治腐敗に対して国家を改造しようとしたことがあったのは事実ですが、もう一つ大きな背景に、カウンター・クーデター(反革命)の要素があるということです。私は二二六事件関係の生き残りのいろんな人たちにほとんど会っていろんな話を聞きましたが、その後日本の政治の実権を握った統制派と言われる軍人の中心にいた人たちが、すでにその2年前、二二六事件が起こったら日本の政治をこういう風にするという計画書を持っていて、そのとおりに日本の政治が進んでいった。
これが大きな要因でした。
詰まり青年将校たちの国情を憂い、不況・貧困・政治腐敗に対する純粋な憂慮から発した行動が軍国主義の日本を生む一因となったのだと思う。
<<おかしなこと続発の日本>>
近頃おかしな事件や事柄か続発している。
・前代未聞の大事件と言うべき社会保険庁の年金問題とその裏にある関係者の怠業または背任。
・朝鮮総連本部の差し押さえ逃れの計画で元公安調査庁長官と元日弁連会長が絡んでいること。
金が無いはずの朝鮮総連が何故4億8,000万円もの金を(家賃の前払いとして購入者でなく)仲介者に流したのか。
いつのまにか元公安調査庁長官の詐欺事件と変わり、朝鮮総連が被害者、元日弁連会長は第三者のようになっている。
・光市母子殺害事件で世にも珍妙な被告の供述を考え出した弁護団、そして過去の例から見て彼らに懲戒処分もされずにその地位を弁護士会から保全されそうなこと。
それに対して外部から誰も介入できないこと。
・日本と距離を置こうとする明らかな米国の態度の変化、民主党政権になりその傾向がましそうなのに、相変わらず集団的自衛権が議論され(るのはまあ良いとしても)、日本の米国に対する態度の変化の兆しやそれに関する発言がまったくないこと。
参照:
米国は日本を護ってくれない?
それに今に限った事ではないが、
・社民・共産ならともかく、自民党と余り変わらない価値観を持つはずの民主党からの日本の立場を悪くするような靖国参拝とか慰安婦問題などに関する国会質問や発言。
・家庭内殺傷事件の続発。
・社会環境の悪化の原因は教育にあるとの共通認識があるのにも関わらず、一向に進まない教育改革。
そして教育悪化の責任は家庭にあるいうのにほったらかしの家庭教育の問題。
その当事者の一つである日教組が議論の埒外にあること。
・格差社会の傾向の増大、ワーキング・プアの発生。
それをさらに加速させようとする経団連。
・一般国民の犠牲や負担の増加の範囲だけにとどまっている各種の改革
医療費負担、介護保険料の増額、定率減税の廃止などなど。
・800兆を越す負債に関して責任を負う人が誰もいない。
・余所の国から貰った自分の国の憲法の改正を自分達で出来ないこと。
・事実上殆ど手を付けられて少子化対策。
など数えきれない政治家が処理すべき問題が放置同然の扱いのままだ。
<<もっと緊張感を持とう>>
勿論、今の日本ではこの様な状態でさえ、軍の蜂起など起こる事は絶対にないと信じているし、不安を煽り立てる気もさらさらない。
然し今の政治家達は二二六事件当時の不況・貧困にも関わらず、それを放置していた政治の腐敗が軍国主義を生んだと言う、政治の責任を何時も心に止めて置くべきだと思う。
政治家も、身分の安定している政府の職員、教師(最近一部見直されたが)、弁護士なども、もっと緊張感を持って自分達の職責を果たして貰いたいものだ。
選挙で批判される筈の政治家も一旦選挙されたらもうこちらの物だと言わんばかりの態度は全く緊張感のなさを示すものだ。
特に今度の久間さんの原爆投下発言など、こと外国が絡む発言など政府関係者はもっと慎重に構えて欲しいものだ。
次期政権を狙う民主党も政府を攻撃する事ばかりに気を取られて、日本が不利な立場に置かせる発言をしない様に十分配慮してもらいたい。
このような発言や行動は社民党や共産党に任せておけば良いのだ。
今朝のテレビで誰かが、終盤国会で重要法案の審議も碌にされずに、参院選目当ての国会闘争に終始したのを見て、虚しく感じたと言っていたが、この国民の政治に対する虚しさこそ、昔の軍の一部の将校達の蜂起を招き、軍国主義から無謀な戦争、敗戦に繋がったのだ。
政治家達もこれから参院選に臨む私たち も何万分の1、いや数兆分の1でも、二度と軍国主義の道を歩まない様に、このような日本の歴史から多くの教訓を学ぶべきだと思う。
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