普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

他人ごとではない民主党

2007-07-05 10:17:57 | 民主党

お詫び
下記の引用した世論調査の表は、私が6月30日に引用した数字が、後日の読売の解説記事の数字と変わっていたので、可笑しいと思いながらもそのまま採用していましたが、本日の同紙の報道で、6月30日に引用した数字の方が正しいと判りましたので、同部分を修正致します。
間違った情報を流して申し訳ありませんでした
。 (7月6日)

<<久間さんの発言批判>>
久間さんの原爆発言でマスコミを賑わせている。
例の「しょうがない」は九州人の私は「諦めるしかない」の意味で良く使うので、彼の釈明で言おうとしているのも、なんとなく判る様な気がする。

然し、本当は米国の核の傘で護られている日本が、原爆投下反対を言いたくても公式には言えない日本の国情の中で、米国の論理をそのまま持ち出すなどとんでも無い事だ。

これでは久間さんや安倍さんがマスコミや、社会党、共産党から追求されるのは「しょうがない」(当然だ)。

<<民主党が抱える問題>>
然し次期政権を狙っている民主党のトップ3迄が一様に深刻な顔をして安倍さんや久間さんを攻撃するテレビを見ると、何故か違和感がしてテレビを切りたくなる事がしばしばだった。

民主党のトップが深刻な顔をして考えねばならぬことは自党の事ではないか。

唯一の救いは、久間さん後任の小池さんについて、社会、共産が危険人物とかナショナリストだか攻撃するのに、民主の国会対策委員長だったか忘れたが、防衛省の問題を取り上げて小池さんに注文を付けるだけで済ましていたことだ。
これこそ次期政権を狙う大人の政党人のコメントだ。

民主党は年金問題の追い風の上に、久間さんの失言でなお勢いを増している。
然し今回の参院選では幾つかの問題点も抱えている。
たまたま7月4日の読売新聞で前日に行われた世論調査の詳細が発表された。
この内容は私のブログでも紹介したが、数字が可なり変わっているので改めて記す。
お詫びしたように6月30日の数字の方が正しい様なので訂正します。
                                  自民党  民主党
選挙区選挙ではどの政党に投票するか   24.2        22.8
比例選ではどの政党に投票するか         22.0       25.0
今支持している党                    32.1    21.3
               
*****************************************************
選挙で重視したい政策や争点    (民主党の問題点)
・年金など社会保障         68.8  (自治労組員の怠業)
・教育改革                     40.8  (日教組の関与)
・政治とカネ                  39.0
・景気、雇用                   31.4
・所得など格差問題         28.7

・税制改革、消費税         27.8  (消費税率アップを引っ込める)
・公務員制度など行政改革  27.8 (自治労組員の怠業)
・外交や安全保障           25.8     (北朝鮮との関係を噂される議員)
・憲法改正                    25.1


比例選投票の動向で判る様に、今回の様な願ってもない大きな追い風に遇い、そして、自民党の支持者が32.1%に急落 したのに民主党の支持は21.3%にとどまっている。

これは民主党が今になっても、国民の全幅の信頼を得てない ことを示している。

その理由は保守から元社会党までの雑居政党であり、その支持基盤に今大問題になっている怠業または背任の自治労組合員と悪評が絶えない日教組を持っている事など、民主党首脳部が良く判っている筈だ。

国民が考えている参院選の争点にしても、年金、教育改革、公務員制度の改革でも、民主党の支持母体のである自治労や、日教組など関与の問題は免れない。

消費税値上げの問題など避けたい自民党も、過去それを持ち出して今回引っ込めた民主党の態度の変化を追求するなど、民主党の弱い所を突いてくるのは間違いない。

<小沢さんのイメージ>
また党首のイメージも、信頼は安倍氏、リーダーシップは小沢氏…読売ネット調査  (7月4日 読売新聞)
によれば、

読売新聞社が実施した第3回ネットモニター調査で、安倍首相と小沢民主党代表の党首イメージを尋ねたところ、信頼度は首相、リーダーシップでは小沢氏に軍配が上がった。特に女性や無党派層で、首相のリーダーシップに厳しい評価が目立った。
 「信頼できる」では、首相が25%で、小沢氏の13%を上回った。今回の参院比例選で民主党に投票予定の人でも、小沢氏については「信頼できる」23%、「できない」28%と評価が分かれた。

とあるように小沢さんの信頼度が安倍さんより落ち民主党支持の人でさえ、信頼できないと言う人の多いのも問題だ。

この理由が小沢さんの時代遅れの審議拒否や政権奪回のためには、主義主張の全く異なる社民党と連携するなどにあることも、民主党の心ある人達も皆良く判っているはずだ。

<<民主党が考えねばならぬこと>>
参院選を目の前にして、民主は選挙上手の自民の攻撃に如何に対処するか考えて置くべきだ。

もし仮に、参院選で民主が多数を占めても、次の衆院選で勝たない限り政権奪回は出来ない。
そしてその衆院選の勝利は民主党不信の原因を除かない限り先ず絶対に不可能と思う。

何故なら国民は参院選で自民にお灸を据えたので、衆院選では民主より信頼のある自民に入れようと考える可能性が大きいからだ。

民主党が政権を取る為には、大きな犠牲を払ってでも、身辺を整理し身ぎれいにするしか道がないような気がする。

民主党トップは深刻な顔をして、参院選を前にして自民党を攻撃するのは「しょうがない」(止むを得ない)としても、参院選後は自党の将来の為に、自党が抱えているもっと深刻な問題に取り組むべきだと思う。

参照:
不評の小沢民主党 (07/3/11) 
民主党支持率の分析  (07/3/25)  
しっかりしてよ民主党 (07/6/17)   
民主党のCMと小沢さん (07/6/26)  

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