7月1日の毎日放送で「安倍首相教育改革 VS 日教組」と言うタイトルで、キャスター田丸美寿々さんによる報道特集があった。
マスコミでは久しぶりに取り上げられた日教組のテーマ、然も日教組側に立った放送だったので興味津々でみた。
その内容は順不同であるが記憶によると、
<<日教組がわの立場から>>
・日教組の基本方針
人権教育(在日韓国人、部落問題を絡めた)
平和教育 (子供を戦場に送らない、国旗、国歌反対)
・組織率の低下
1958年 86.3%
2003年 30.4%
2004年 29.9%
2006年 28.8%
・村山内閣のころから文部省と日教組が対話路線に入っていたが、今は対立路線に変わっている。
日教組の一部では国旗、国歌反対闘争を拡大しようとしている。
・ゆとり教育
これは日教組が最初に提案したものだ。
ゆとり教育の例として、組織率95%を超える静岡県の小学校で、社会の授業で生徒の発言を主体と、教師の発言は僅か5分前後だった例の紹介。
・民主党で今まで可なりの影響力を持っていた日教組も、5人に減り党内の日本民主教育政治連盟を中心に如何にその影響力を回復するかに苦慮している。
・未だに、マルクスの資本論を信じている日教組の指導者。
<<自民党側の立場から>>
・詰め込み教育?
ゆとり教育の対極として、日教組の組織率10%を割り込んでいる東京都の杉並区の小学校の、授業前の読書、競争原理を導入した算数のドリルとその評価、その結果1クラス増やさねばならぬほど入学希望者が増えた。
・学力低下
世論調査ではゆとり教育から学力の低下を招いたとして約70%近くの人がゆとり教育廃止を望んでいる。
・教育改革は日教組潰しを狙ったものだ。
・参院選用に日教組にターゲットを絞ったビラを配布する計画がある。
<<私の意見>>
1.学校が荒れる原因
私の知人に元の中学校の教師がいる、大変物静かな一方で、コミュニティーの活動に熱心で、私の敬服している中の一人だが、こと教育の話になると、まるで日教組のいうことそのまま。
国旗、国歌闘争の言葉が出たり、何故管理職の試験を受けなかったのか聞いた時、組合を裏切るからと聞いて、きっと日教組の闘士の一人だったに違いない。
その彼が、荒れる生徒や、その親達の対応に苦慮していたことを聞くたびに、権利重視、義務や責任の無視、軽視、個性尊重の名の生徒達のしつけ放棄した教師達の責任を何時も思う。
参照:
責任を問う、責任を負う、自己責任
2.学力低下
7月1日の読売で、社会保険庁の職員の話として、頑張り過ぎると、上司から他の人達のさぼりが目立つブレーキがかかったり、他の人達から白い眼で見られたこと が出たいた。
これと全く同じことを前にも書いたが、私の娘が始めて、5年生を持った時、授業に遅れた子達のために、補習授業をしたいと校長に相談すると、他の振り合いがあるからと、許可されなかったそうだ。
そして持ち上がりで受け持った生徒の中に所謂落ちこぼれのまま卒業させてしまった。
つまり、当時の組織率80%前後を誇る日教組に率いられていた、教師達は生徒の成績より自分の権利(正規の時間だけ勤務する)を優先していたのだ。
当時の日教組の集会でも、学力低下の報告がなされていたが、ただそれだけに終わり、何故中学校教師が、小学校の教師の責任を追求した話など聞いた事が無かった。
他の責任追及に熱心な日教組の教師なのに。
これは世間の常識で言えば、教師の怠慢としかし言えない。
彼らの全国一律の試験反対は彼らの怠慢が明らかになるからだ。
3.ゆとり教育と詰め込み教育
話は変わるが私が海外の技術協力に行っていた開発途上国で一番に感じたのは、技術者達の問題意識と改善意欲の欠乏だった。
そして問題が起こると先ず他の責任を追求する、それが出来ないと周囲の環境の所為として言い訳ばかりだ。
これでな何も進まないは当然だ。
その意味では静岡県のゆとり教育で生徒自身で考えさせることは良い事だ。
昔のように仏教伝来が1212など覚えずとも本を見れば判ることだ。
技術の問題で言えば、大切な事は如何にして問題を発見し、その解決のヒントとしてどの資料を探し、それを如何に解決すること。
そして、そのために前向きに考える力とその方法を自分の身に付ける事だ。
だから歴史で言えば、日本人として恥ずかしくない程度の知識を持ち、何かあれば何処で何を探せば良いか位の知識を持てば十分だ。
静岡の例も良いが、教師の話す時間が5分そこそこで、日本の歴史のカリキュラム全てをカバー出来るかどうか問題と思う。
然し同じ小学校の学科でも、国語や算数になると話が変わってくる。
記憶力抜群の時に、多くの本を読ませ読解力を養うことを放棄すれば子供達の折角のチャンスを逃す事になる。
算数は中小学校程度四則の計算などは繰り返しのトレーニングするしかない。
これを怠って、高校大学で分数の計算が出来ないと嘆かせるのは、明らかに中小学校の怠慢だ。
要は、詰め込みと、自分で考える力の養成をいかにバランス良く組み合わせることに尽きる。
静岡の例はゆとり教育の問題と言うより、単なる教育技術の問題だ。
4.ゆとり教育土曜日休日制
中小学生は限りないエネルギーを持っている。
そして教師は、春休み、夏休み、正月休みと言う一般サラリーマンでは考えられない長い休暇を持っている。
だからゆとり教員を仮に実施するにしても、土曜日に生徒と教師の出席を義務付けても、少しも可笑しくは無いはずだ。
普通の会社員が、土曜日休日だから教師も休みを呉れと言うのは虫が良すぎると皆が思うのは当然だ。
何故なら、土曜日休日の言い訳として、長い休み中の教師の行動制限など、通常の勤務からすれば、遊びに近い事を知っているからだ。
日教組は土曜日休日は長い闘争で獲得した権利だと思っている。
だから、一部の進学校の高校教師を除いて多くの教師が土曜日の課外活動に参加しないのは当然だ。
5.民主党と日教組
上記の放送でとり上げた中で一番ややこしい問題は、(自民党でなく)民主党と日教組の問題だ。
もし、選挙の結果、日教組が望む様に横路さんに率いられる日本民主教育政治連盟がその勢いましたら民主党全体としての信用度はますます落ちてくるに違いない。
第一、何年か後に民主党が政権を取った後、日教組出身の人が文科省の大臣になったらーーー。
まさにブラック・ユーモアだ。
ブルブルブル!!!戦慄!!!
当然、民主党はそんな事などしないと思うが、そうすれば、政権は以後、絶対に半永久的に廻ってこない。
参院選を目の前にして大変だろうが、民主党の心ある人達は、この極端な例を考え、長い目で見て民主党と日教組(それと自治労)のあり方について良く考えて貰いたいものだ。
私は民主党が多くの国民から信用されるためには、早い内に日教組、自治労の関係を清算すべきだと思うのだが。
参考:
日教組出身民主党員
・ 輿石 東 山梨県
・ 佐藤 泰介 愛知県
・ 水岡 俊一 兵庫県
・ 神本 美恵子 比例代表(福岡)
・ 那谷屋 正義 比例代表(神奈川)
参照:
私が見てきた教育荒廃の歴史(2)以後2000/8/6までの毎日曜日の同じシリーズ
教育改革への道(1)以後2000/9/17までの毎日曜日の同じシリーズ
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