参院選の目の前して、年金問題、久間さんの失言、赤城さんの事務所経費の問題で、マスコミを賑わせている。
<<扇千景さんの批判>>
然し、安倍さんの主導による強引な参議院の運営戦術については、野党も前記の問題の追求で気を取られて、参議院の扇千景さんの発言も扇氏 国会混乱に不満表明 (読売新聞)にある様に、
波乱の国会を象徴するかのように、5日の閉会日は参院選をにらんだドタバタ劇やハプニングが相次いだ。
国会内では、衆参両院議長の「予想外」の発言に本会議場がざわめいた。
午前11時過ぎ、淡い青色の着物姿の扇千景参院議長は、閉幕のあいさつで、「中には参院らしくないこともあったと思われ、参院として恥ずかしくない態度を国民の前に見せていただきたい」と述べた。職員が用意したあいさつ文にはないアドリブだった。
殆どの議員やマスコミにも無視された。
今期限りで参院議員を引退する彼女は、
会期延長について、「いつも最後のしわ寄せが参院にくる」「延長しても混乱するのでは意味がない」などと、不満を漏らすことが多かった。また、与野党が激しく対立した本会議で、扇氏が質問を制止しても従わない野党議員も多く、混乱続きの国会に対し、最後のあいさつで不満を表明したようだ。
と言った。
同報道の言う様に彼女は国会の中の参議院の位置について不満を別の表現で述べたのだろう。
<<参議院の変質>>
1983年ころ比例区の比例代表制が、それまでの全国区に代わって初めて実施された。
その理由として、全国区の選挙が、巨額な選挙費用がかかることや、知名度が高いタレント候補の多数進出への批判があったとしても、国会でもマスコミでも殆ど議論されぬまま、通過したようだ。
私は当時その報道を聞いて、参議院の衆議院と殆ど変わらない選挙方式の採用は、参議院の衆議院化ではないかと首を捻った覚えがある。
然し当時の中間グループである緑風会などの勢力に比して圧倒的な数を持っている自民党以下の既成政党の意のままに動いたのだろう。
それにしても当時のマスコミの改正の批判の記憶が全くないのは何故だろう。
その結果当然のようにWikipediaの参議院不要論は、
日本で参議院の不要論が出る背景には、まず第一に参議院の政党化による衆議院のカーボンコピー化があげられる。参議院の衆議院化によって、元来参議院に期待されていた良識の府としての機能が、十分に果たされなくなったということである。
戦後に公選の参議院にせざるを得なくなった際にも、被選挙権が30歳以上と定められ、全国区制を採用するなど、できるだけ有識で党派に属さない議員が増えるような努力がされた。緑風会はそのような思想の下でできた無所属議員たちによる緩やかな院内会派であった。
しかし、参議院は次第に政党化し、衆議院と同じような党派対決の場へと変貌した。全国区制は逆に最も党派対決の要素が強い比例代表制へと変えられた。このような中で、衆議院と変わらない参議院に存在意義を見いだせないというのが、参議院不要論の核心である。
これに対しては、参議院が不要なのではなく、参議院の衆議院化こそが問題なのであり、参議院改革によって本来のチェック機能を取り戻せるという考え方もある。また、この参議院の衆議院化は比例代表制の弊害であり、かつての全国区を復活させ、政党の意を受けずに当選した議員によって参議院を構成することが、衆議院に対するカウンターパートとしての参議院の価値に繋がるとの意見は根強い。
と指摘している。
その結果現在も衆議院だけでなく参議院の運営も政権政党のやりたか放題という異状な状態が続いている。
<<政権与党の参議院無視>>
その最たるものが、小泉さんの参議院での郵政民営化関連法案の否決を受け、同日衆院解散により廃案→総選挙で賛成派圧勝→再提出された法案が衆参の両議院で通過と言う、参議院の存在など無視された異常事態が起こった。
これでは参議院不要論が起こるのは当然だ。
安倍さんも小泉さんの強引な手法を受け継いで強引な参議院の運営を進めた。
つまり昔の緑風会のような第三者的なグループがあれば、政権与党の無茶な行動もある程度、制御できたのに、多数を占める政権与党は、衆議院と同じく参議院でも何でも出来る事だ。
<<私の提案>>
私は三日にわたって今回の参院選について提案しました。
そこで改めて提案します。
1.地域や特定グループのために働く候補者より、日本の為に頑張る人を当選させましょう。
2.民主党を政権交代出来るようにしたいと思われる方は、同党をもっと信頼出来る政党にするために、誰に投票するか逆にしないかを決めましょう。
3.今後参議院を活かしたら良いと思う方は、既成政党に属さないでも立派な人が居れば投票しましょう。
4.どの党も駄目だと言わずに、個人には中には善い人もいると思うので是非皆選挙に行きましょう。
5.そして、参議院のあり方についてもう一度考えてみましょう。
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