このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
大学2年の秋にA新聞社の世論調査のアルバイトに従事した。
東京南多摩地域(八王子市・日野市・多摩市等)の一般家庭を土曜日曜の二日間で40軒訪問し、その6割と面談して回答を得る、という内容だった。
〇事前に面談依頼のハガキは送付されているが、無作為に抽出された相手なのでA新聞の読者とは限らない。
〇2日間で回るルートは自分自身で考える。
〇アルバイト代のほかに交通費(タクシーをのぞく)は実費で請求できる。
〇6割は努力目標で、ノルマではない。
〇定時に八王子の特設事務所へ公衆電話から進捗状況を報告する。
なんだか面白い冒険シミュレーションゲームのように思えて張り切って臨んだものの、現実は全然違っていた。
とにかく不在の家が多い。
本当に依頼ハガキが送られているのか?と疑心暗鬼になるほどに。
やっと会えても、なぜオレがA新聞に支持政党を明かす必要があるのだ、とけんもほろろの対応ばかりだった。
それでもなんとか二日目の夕暮れ時までかかって目標の6割を達成し、事務所へ戻ると、あろうことかゴールできた中では最下位で、報告の電話を入れるたび励まし続けてくれた電話番アルバイトのコもすでに帰宅したあとだった。
貧乏学生の僕が従事したアルバイトは短期の日払いが主だったことから、過酷・苛烈な内容が多かったが、この仕事もかなり後味の悪いもので、お金が入った封筒を手にしても一向に嬉しくなかったことを覚えている。
結局この種のアルバイトには二度と応募しなかった。