このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
1939年はハリウッド映画の当たり年だった。
超大作「風と共に去りぬ」、
フランクキャプラ監督の代表作となった「スミス都へ行く」、
同じくジョン・フォード監督の「駅馬車」。
ところで、あろうことか、この三本すべてに出演している俳優がいる。
トーマス・ミッチェルという中年男優だ。
アイルランド移民の子で訛りが強いうえに舞台出身のため演技がクサいと敬遠されることもあったそうだが、イタリア系のキャプラや同じアイルランド系のフォードには愛され、繰り返し起用されている。
「風」ではスカーレット・オハラの父ジェラルド。
「スミス」ではヒロイン(ジーン・アーサー)に慕情をいだきながらも、彼女が惹かれて行く主人公スミス(ジェームス・スチュアート)を応援する中年記者。
「駅馬車」は酔いどれブーン医師を演じて見事アカデミー助演男優賞を獲得している。
また、この年にはハワード・ホークス映画の原点というべき「コンドル」と、「ノートルダムの傴僂男」も作られているのだが、彼はそちらにも出演している(前者はベテランパイロット、後者はクロパン=ジプシーのリーダー)。
一体どれだけ働いたのだ?
落馬事故で足が不自由な名士の父。スカーレットにこの地タラへの愛情の大切さを説く。
アメリカの映画・ドラマはこの作品へのオマージュやパロディであふれている。
謹厳な婦人会員たちに町を追い出されるシーン。容貌怪異なバーテンダーはフォード一座のジャック・ペニックだ。