このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
大震災から3日目の、避難先での職員たちの夕食は、ゴルフボール大のおにぎり一個だった。
想定以上の数の避難者によって備蓄していた食料は早くも底をついてしまった。
こんなことが現実にあるのか、と考えながら、おにぎりのサイズと状況をなかなか受け入れることができず手が止まっていたら、それ食べたいなあ、との利用者様の無邪気な声が後ろからして我に返った。
どうぞどうぞと半分に割り、二人の方に手渡して、僕は指に残ったご飯粒を口に入れた。
小学3年の時に仙台空襲を体験した母は、あんな死ぬ思いをしたのだから自分はどんなことでもできる、と時々豪語していた。
今は僕もそうだ。
利用者様と職員たちに寒い思いやひもじい思いをさせないようにとそればかり考え、奔走していた時のことを思い出せば、なんだってできるはずだ。