このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
ずいぶん前のこと、深夜グループホームぽらん気仙沼から緊急の連絡があった。ホームへ警察から電話が入り、その内容というのが、郊外のコンビニで保護された高齢の女性が、「私はぽらんから来た」と話していて、憶えているのは、ご自分のお名前と、「ぽらん」だけだという。
そちら方面にホームはないし、確かにホームはたくさんあるものの、入居者様のお名前ではない。
たまたまノートPCの中にあった利用状況表データから、ぽらんデイサービスの利用者様であると確認できたので、警察と担当CM(他法人)へ報告し、まもなく署へ駆けつけた家族様に無事引き取られた。ご自宅は、保護されたコンビニのすぐ裏だった。
週一回のご利用で、しかも長期のショートステイから戻られたばかりなのに、ぽらんを覚えていてくださったことが嬉しいのと、デイにいらしていない時は支援できない申し訳なさが半々だった。
職員へ時々教えているのは、利用者様は僕らがいないと、一日も安心安全には暮らせない、だからこそ、責任重大だけれど、本当にやりがいを感じるのだと。
二日後、その方の利用日に事業所を訪問したところ、まだ午睡中で、その寝顔たるや無邪気そのものだった。