このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
けせもい市の老人福祉センター、福寿荘が老朽化のため廃止されるのに伴い、これまでそちらで開催されていた高齢者向けの各種レクリエーション教室は市内各所の公民館等に振り分けられることになった。
それがあろうことか、母が週一回通う水彩画教室は、僕が東日本大震災発生時に居たやすけく公民館へ移転するという。
やすけくは大津波とその後の火災で全壊し、高層の災害公営住宅と合築・併設する形で跡地近くに再建されている。
どうしたらいい?
毎週、絵具箱をトートバッグに入れていそいそと出かけて行く高齢の母親に、あそこは危険だから行くなと言うべきなのか。
数少ない日常の楽しみを取り上げてしまっていいものなのか。
僕自身は、やすけくで行なわれる各種会議はなんだかだ理由をつけて、ほとんどサボっている。
併設する災害公営住宅が津波避難ビルに指定されているが、あの大きな揺れではエレベーターは確実に停止するだろう。母は足に金属が入っているので、階段は1フロアも登れないだろう。
災害発生時に僕が市内にいて駆けつけられるとは限らない。
降ってわいた災難に、迷いが止まらない。