このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
「その壁に掛けてある二枚の写真を見比べてみるといい。
一枚目は1919年、ニューヨークのリトルイタリーで、聖ジェナーロのお祭りの日のもの。
この若き父親は住民に恐れられていた地回りのヤクザを単独で殺害し、以後みなに畏敬の念を持って接せられるようになる。
もう一枚は6年後の1925年、一家が父親とともに、彼の故郷シシリー島コルレオーネ村を訪れた時のもの。
家族が一人増えているね。
全員身なりが格段と良くなり、父親も別人かと思うほど自信に満ち溢れている。
古い知人たちと旧交を温めた後、父親は両親と兄を殺したマフィアの親分とその子分たちを一人一人殺し歩く。
親分を殺した際に、幼なじみはショットガンで足を撃たれ、車イス生活となった。
父親はそんな友人を終生大事にした。
きみに何を言いたいかというと、人まで殺さなくてもいいけれど、一時期でも、このヤング・ビトー・コルレオーネのように一生懸命頑張れば、家族の生活も良くなるということ。
この写真の間にある6年という年月に彼が頑張ったように。
自分のためでなく、他者のために頑張れば、必ず結果はついてくる。
しっかりしなよ。」
20年後の1945年、末娘の結婚式にて。