このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
西部劇「シェーン」はハリウッド映画史上に燦然と輝く名作として名高いが、アラン・ラッドのやや古めな早撃ちヒーローは、冷血非道な悪役ジャック・ウイルソン(ジャック・パランス)の存在があってより引き立っている。悪役良ければ映画良し、の典型だ。
北部から来たウイルソンに挑発され、銃を抜いてしまう農夫役の小男、名前をイライシャ・クック・ジュニアという。
とにかくたくさんの映画に出演している息の長いバイプレイヤーで、ウイリアム・アイリッシュ原作の「幻の女」の中で演じた神経症気味のジャズ・ドラマ―役などは強く記憶に残っている。ちなみにヒロインは名花エラ・レインズ。先日書いた「容疑者」(1945年)と同じくロバート・シオドマク監督による1本前の作品だ。
それから、やはりアラン・ラッド主演の「暗黒街の巨頭」(1949年)、これは「ザ・グレート・ギャツビー」の二回目の映画化なのだが、クックはクリップスプリンガーを演じていて、ピアノを弾くシーンもある。この作品は驚いたことに老いたニック・キャラウエイとジョーダン・ベイカー夫妻の回想から始まり、いきなりギャツビーの正業も明かされる。クリップスプリンガーもギャツビー邸の居候ではなく、大邸宅へ入居する以前からの手下的なキャラクターになっていて、もしF・スコット・フィッツジェラルドが存命中だったら(1940年病没)、この改悪について弱々しく抗議したかもしれない。
予告編。軍服はブルックス・ブラザーズ製か?クックは29秒に顔出し。
シャツのシーンもある(51秒)。マートル役はシェリー・ウインタースだ。