電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

TWSBIのプランジャー式万年筆VacMiniを入手する

2018年10月30日 06時03分11秒 | 手帳文具書斎
ちょいと仕事が一段落してホッとする気分の時に、ネット経由で秋田のとみや文具店から万年筆を1本入手しました。台湾のメーカー、TWSBIのVacMiniというプランジャー式の製品(中字)です。同店からは、これまでTWSBI社のダイヤモンド580ALラヴァーを購入(*1)しており、今回で二本目となります。なんだか SoldOut が増えているようで、今のうちに入手しておこうという魂胆もありました(^o^)/




到着して開封すると、実にコンパクトで、手持ちの万年筆の中ではパイロットのプレラと同じくらいの大きさです。インクは何を使おうかと思いましたが、考えるまでもなく、プラチナ社の古典ブルーブラックを吸入。





尾栓ねじをゆるめてピストンを引き、胴軸の中を空気でいっぱいにします。そのままインクボトルの中に突っ込み、ピストンを押し込むと、ある時点でビュッとインクが吸入されます。この吸入機構をプランジャー式というのだそうですが、この仕組みはちょいと面白い(^o^)/




キャップを尻軸のネジにポストして持つと、長さも充分にあり、キャップのネジ切り部の段差も予想よりもきつくはなく、とくに支障はありませんでした。試しに色々なノートに書いてみると、TWSBI 製品らしくインクフローが潤沢で、インクの色も濃く、すらすら書きやすいです。



比較のためにプロシオンPROCYON(中字)でも並べて書いてみましたが、備忘録に使っているツバメノートでは、なんとなくプロシオンのほうが線が細く、インクの色も薄めに感じます。かっちりとして「とめ・はね」が明瞭に出るのはわかりますが、当方はペン習字のお手本みたいな字はあまり好まず、丸ゴシック体のような書体を好みます。で、インクフローが潤沢なほうがありがたい。



いろいろ不満を持ちながらパイロットのカスタム・グランディを見捨てられないのは、やはり長年使い続けてきた愛着だけでなく、このペンの、ドバドバとインクが出るゆえの書体が、当方の好みの基準になっているのだなと感じます。そういう観点からみると、線幅、インクフロー、インク容量ともに好ましい。透明デザインが好きなわけではないのですが、TWSBI、いいなあ。今まで使ったことがないプランジャー式の万年筆を、いろいろ試しながら、じっくり使ってみましょう。

(*1):ツイスビー(TWSBI)の万年筆ダイヤモンド580ALラヴァーが到着する〜「電網郊外散歩道」2016年9月
(*2):TWSBIダイヤモンド580ALラヴァーの筆記量〜「電網郊外散歩道」2016年9月

【追記】
VacMini でプラチナ古典ブルーブラックを使おうという計画は、どうやら不適当なようです。インクが変化して色が薄くなり、万年筆の内部機構にも影響するようです。普通の染料インクなら大丈夫のようでした。この件、検索ボックスに「VacMini」と入れて検索すると、関連する記事が出てきます。

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