少し前までは、山形県内の新型コロナ感染者として確認された人数はずっとゼロで、岩手・山形・富山・鳥取・島根・鹿児島の6県の共通点は、たぶん田舎だからだろう、などと床屋談義で笑っていた(*1)ものでした。ところが、3月末に神奈川県から米沢市に運転免許合宿に参加していた人の感染が確認されて以来、ほぼ毎日のように感染者の発表が相次ぎ、あれよあれよという間に全国でも中位の人数になってしまいました。特に、倍増するまでの期間が数日程度で、異常に短いのが気になります。
山形県の場合、県域が広いために、通勤や通学など、人々の行動範囲は「村山・最上・置賜・庄内」という地域圏のいずれかに収まる率が高いようです。そこで、感染が確認された人(*2)の居住市町村を四地域でくくってみると、特徴的なことがわかります。最上地区と置賜地区の感染者数が多いのです。特に、人口では七万人しかいない最上地区での発生が突出し、一けた多いのが気になります。
山形県全体がそういう傾向はありますが、特に両地域は義理堅く人間関係が濃密で、見舞いや儀礼は欠かさず食事も和やかに一緒に取る習慣があり、逆に言えばご近所や仲間内から外れることが難しい、という傾向がありはしないのだろうか。どうしても正常化バイアスが働き、集団感染が起こりやすいのかもしれません。
ドイツの発表では、血液検査で免疫を調べたところ、PCR検査で感染が確認された人の人数の15倍の人に、新型コロナウィルスに感染し自然治癒した人を含む免疫調査の結果が得られたとのことです。単純にこの比率を適用することは適切ではないと思いますが、可能性としてその15倍の潜在感染者数がいると想像することもできるでしょう。やはり大変な事態になってきていると考えたほうが良さそうです。
(*1):新型コロナウィルスを話題に床屋談義〜「電網郊外散歩道」2020年3月
(*2):新型コロナウィルス感染症に関するポータルサイト〜山形県ホームページより
山形県の場合、県域が広いために、通勤や通学など、人々の行動範囲は「村山・最上・置賜・庄内」という地域圏のいずれかに収まる率が高いようです。そこで、感染が確認された人(*2)の居住市町村を四地域でくくってみると、特徴的なことがわかります。最上地区と置賜地区の感染者数が多いのです。特に、人口では七万人しかいない最上地区での発生が突出し、一けた多いのが気になります。
山形県全体がそういう傾向はありますが、特に両地域は義理堅く人間関係が濃密で、見舞いや儀礼は欠かさず食事も和やかに一緒に取る習慣があり、逆に言えばご近所や仲間内から外れることが難しい、という傾向がありはしないのだろうか。どうしても正常化バイアスが働き、集団感染が起こりやすいのかもしれません。
ドイツの発表では、血液検査で免疫を調べたところ、PCR検査で感染が確認された人の人数の15倍の人に、新型コロナウィルスに感染し自然治癒した人を含む免疫調査の結果が得られたとのことです。単純にこの比率を適用することは適切ではないと思いますが、可能性としてその15倍の潜在感染者数がいると想像することもできるでしょう。やはり大変な事態になってきていると考えたほうが良さそうです。
(*1):新型コロナウィルスを話題に床屋談義〜「電網郊外散歩道」2020年3月
(*2):新型コロナウィルス感染症に関するポータルサイト〜山形県ホームページより