毎年この時期になると、書いていますが、
この度はKさんのお話。
小学校6年になって初めて伴奏を弾きたい。
オーディションを受けるからと
普段のレッスン枠とは別に特別レッスン枠を取ってレッスンを受けました。
いざオーディションになると
どの子も同じ条件で、同じ曲を数日間で仕上げるのですから
家ではご飯と、学校の宿題と、お風呂と寝る以外はずっとピアノの練習ですよ と
みなさんによく言っています。
オーディションが終わった次のレッスンで
「先生 頑張ったけど ダメだった」
そんなに 落ちこんだ様子はないので よかった。
選ばれなくても自分自身が納得できる練習ができたら
成長できます。
「でね 言い訳っぽく聞こえるかもしれないけれど・・・」
謙虚に声をひそめて言ってくれた。
学校の音楽室のアップライトピアノ。
弾き始めたら 「え 何で? こんな音なの? なんなのこの弾き心地」と思ったらしい。
コンディションの悪いピアノで弾いたらめちゃくちゃ戸惑ったらしい。
もちろんそんなピアノでも 弾く子は弾いて選ばれているのですから
(だから 言い訳みたいだけど・・・と断った彼女は偉い)
選ばれなかったけれど
Kさんが繊細な感性を持っているのに 万歳!
先生とこのピアノ気持ちよく弾ける?
「もちろん」
発表会のときのピアノは?
「もちろん 気持ちよく弾けました」
普段からいいコンディションのピアノを弾きたいですね。