かあちゃんは以前は 布団を敷いていた。
その時は僕はかあちゃんが布団を開けてくれた側で寝ていた。
かあちゃんは 退院後、寝起きの時に傷のひきつりが痛みがましになるようにと
とううちゃんが 急ごしらえしてくれたベッドに寝てる。
だから 僕もベッドで一緒に寝るんだにゃ。
最初はかあちゃんの右腕枕でも左腕枕でもよかったんだけど
壁側が落ち着くので
左腕枕が好きになった。
「右腕枕を差し出すと、『こっちとちがう!』とばかりに
右腕をひっかいてくるのです。
別にわざわざ 私が掛布団を持ち上げなくても
ごそごそもぐりこんできたらいいと思うのだけど
必ず顔をタッチして『開けてにゃ』と催促します」かあちゃん
ちょっと わがままになったジジィ。