志情(しなさき)の海へ

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具志幸大演出「割符」は今日午後2時からです!沖縄芝居のシンデレラ物語です!

2023-09-16 13:08:00 | 琉球・沖縄芸能:組踊・沖縄芝居、他
劇団「うない」でも乙姫劇団でも観たことがありますが、面白いです。シンデレラ物語の沖縄芝居の登場です。伊良波尹吉の作品で、斬新。伊良波の創作のアンテナの広さに驚きます。着想した物語を沖縄演劇の型に塗り替えていくその才覚は現代に続いているローカル・グローバルの実例ですね。
 正直な所、国立劇場おきなわの大劇場は従来上演されてきた劇場に比べても豪華すぎて、出演者も臣下を増やすとか、テキストレジ―や演出に従来の形式を変えるほどの何かがあっても良かったのではないのかとか、考えたりしたが、小学生が演じられる物語である。

 子供たちが親子で鑑賞しているのが微笑ましかった。
シンデレラ物語を小学生はよく知っているに違いない。
筋立ては、類似している。

 若い舞踊家(あるいは芝居役者)が演じた今回の舞台。おそらく小学校の学芸会で子供たちがまねて演じられる作品になっている。国立劇場おきなわは、それがターゲットだろうか。小学校で演じられる歌劇である。琉球歌劇への導入作戦かもしれない。
スイミーが組踊への導入だったように~。
小学生たちの模範となれる歌劇だったとしたら、成功だったのだ。そして分かりやすい。
西の杜の神も今回若い役者だった。全員が若いのである。そして滑稽な演じ方もあえて手を加えている。王子(若按司)の花嫁(お妃)選びの華やかな場面で、ひょうきんな踊を加えた。それはそれで良かった。小学生は喜んで演じるだろう。きれいな紅型衣装も、人気の的に違いない。
 子供に見せる「割符」だったゆえに、若さがはちきれていた。
当初からその目的かと思えた。

音楽は良かったね。具志さんの演出のセンスも~。従来の形式を踏襲する形で演技に、少々手をいれている。

若按司友寄由奈の声は太く迫力があった。神の奥平由依は若々しかった。ウトゥミは愛らしく、化粧もヘアースタイルも他のお妃候補と異なった。ステージ衣装も特別なデザインだった。もちろんターゲットは小学生だからそれで良かった。家臣の高志保も目差保も若かった。それで良かった。狂言回しだが、ちょっと物足りないところも~。若さからくる存在感の重みがちょっと足りないのも、納得がいく。小学生や中学生が演じられる歌劇を想定しているのだから~。立派な花道は学校公演では必要ないね。
 この歌劇の導入はウチナーグチへの導入にもなる。学校の先生方に頑張ってほしい。




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