沖縄の秋が深まっている。風が幾分冷たくなった。なぜか、いい気分で歩いた。猫さんたちはいつものように里親さんたちを待っていた。公園を住みかにしている目の澄んだ男性も、80代とおぼしき友達と同じ一角 にいた。彼はなぜかいつも下を向いたような佇まいである。寒くなると、どうして暖を取るのだろうか。友人の家にお邪魔するのだろうか。
秋の空気は何となく爽やかで、公園内で歩いているととてもいい薫りがただよってくる場所がある。でもその正体をつきとめることはできなかった。
時にココナツの🌴の花の薫りが鼻覚を刺激した。クチナシの花もある。今日のは何だろう。
何故か白い猫さんが目についた。気になったのは、猫の里親さんたちの目の表情に、ある種の気おくれのような、自信や満足感と異なる空気を感じた。介護でなかなかこれなくて、と弁解していた。
歩きながら時に立ち止まって写真を撮った。
散歩はいい。季節のうつろいを感じたい。