志情(しなさき)の海へ

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確かに白人シニアがほとんどだった映画「ノマドランド」だが、実際には黒人女性のノマドもいてYouTubeでノマド生活の中で料理を紹介!

2021-05-04 08:32:08 | 映画
          (砂浜の上の犬の足跡!人もどの生き物も生きている足跡を残している!)
(つぶやき)
映画評論家の批評を動画https://www.youtube.com/watch?v=kT6m4RKpqs8 で拝見。なるほどで映像の歴史の中での因果関係が見えてきたのは事実。Well-madeに見える作りという評もあったのだ。ファーンの皺と大地の皺について言及した映画エッセイもあったという。なるほど~。意志の強い女性に見える主人公だ。ホームレスHomelessに対するハウスレスHouselessの言葉はコメント欄でも取りあげられている。クロエ・ジャオ監督が西部劇に憧れる理由が都市生活ではないローカルのアメリカ文化への関心もあるとのこと~。映画技法としては先駆者の作品の影響が分析され批評されていた。なるほどだった。それにしても役者《フランシス・マクドーマンド》の力量と魅力がすごいと思う。

映画評論家が黒人のノマドランド住人はいなかったとの指摘になるほどと思ったが、つまり黒人だとBLMになってしまうと言う。しかし実際は多人種が混じっている可能性もありえそうだ。季節労働者としてアマゾンなどに吸収されていく現場があること、バン生活のトイレの問題など、自由を謳歌して見えるノマドランドだが、厳しい点ももちろんだ。普通の便利な生活を捨てて、移動して生きる人生の哀感とロマンティシズムが底を流れているのは事実だろう。

グローバリズムの中のノマドはパソコンとスマホを持っていればどこにも移動《越境》ができ、仕事もできる若者たちがメインに思えたが、広大なアメリカを縦横に移動して仕事をする伝統は開拓時代から続いているアメリカの一つの生活様式と見なしてもいいのかもしれない。車を居住空間にするサブカルチャー(?)は家を追い出されたリーマンショック以降に増えたのだろうか。広大な国土を持つアメリカならではの生活形態で、島国の日本でどうなのだろう。実際に車を居住空間にする人々も増えているのかもしれないが~。まして小さな島の沖縄で大型のRVやキャンピングカーはあまり見かけない。ゴールデンウィークなどには海岸にテントがずらりと並ぶ光景はあるが~。家族単位のキャンピングは多いイメージだ。昨今はどうなのだろう。コロナ禍で野外に飛び出す人々は増えているのかもしれない。実態は分からないが~。お天気のいい日には海外沿いに人々が集っていた2020年の夏だった。今年の夏はさらに増えるのだろうか。

旅にロマンが伴っている。ロマンは危険も伴っていると言えるのだろう。一定の住処から移動する磁場の移動がもたらすもの、それが希望と豊かさをもたらすのか、その逆もありえるのか、日本の中世や近世の絵図を説いた書籍を読むと、その両面が浮き上がっている。旅に伴う影の部分は実は表にあまり浮上していないのかもしれない。

ところで、昨今『人が消えた京都』の写真をUPしているJFK-worldさんのブログhttps://blog.goo.ne.jp/fujikuma-jun/e/468b9763f98a0ad59d6af2b406e07471にアンノン族は今も時折嵯峨野を訪れると小さく書かれていた。ウィキピディアを見ると、「アンノン族(アンノンぞく)とは、1970年代中期から1980年代にかけて流行した現象を表す語。 ファッション雑誌やガイドブックを片手に一人旅や少人数で旅行する若い女性を指した。 旅行の主役として女性客が重視される最初の契機となった現象」とある。思い出すのは、おそらく同じ時期にそうした女性たちは海外にも飛び出したのだろうということである。最初に海外に飛び出した時、女性たちの搭乗が多いことに驚いたゆえである。『地球一人旅』などの分厚いガイドブックを持って歩いたのかもしれない。コンパクトバージョンもあるが、あの時はすでにあちらこちら旅している東京に住んでいる知人から本を頂いた。それを持ってパリなどに行くと、実際セーヌ川沿いの安いホテルに泊まれたのだった。

ノマドランドの映画や関連する動画を見ると、映画の中のファーンやスワンキーさんやリンダさんのように女性たちも結構一人でバンやキャンピングカーで移動しているという事実が見えてくる。独立心の強いアメリカ人女性たちということもあるのだろけれど、RVやキャンピングカーは家と一緒なので、彼女たちは例えば家の中にライフル銃や短銃を保持しているようなアメリカの家庭のように、銃などを車の中に補完しているのだろか、と気になった。実際はどうなのだろう。

旅の危険性は実はどこにも潜んでいる。ロマンの美しさだけではない。それが実感として感じられたのは、若い頃のバックパックの旅で、飛行機で知り合った女性鈴木さんとロンドンで待ち合わせして一緒にパリに行ったことがある。エッフェル塔の前で腰掛けていた時、ハンサムな中東系の男性が声をかけてきた。日本人女性の名前を何人が知っている様子で、パリを案内してあげるという。その車の近くまで行った時もうひとりの男性が車にいてちょっと二人は怯んだ。ノートルダム寺院に行ってそれからね、と話をそらしてその場を切り抜けたのだが、日本人女性の名前を次々出してきた辺りで妙だと感じたのだ。鈴木さんはメガネをかけた美人だったので、彼女をいわばナンパしたのだろうけれど、ちょっと怖いと思った。

よく覚えていないが、確かエッフェル塔の前で誰かと待ち合わせをしていたのだと思う。鈴木さんはアテネフランセ-でフランス語を学ぶと言うことで、パリで別れた。その後の消息は知らない。その後、ロンドンに戻ってしばらく学生用アパートに住んで後、ヒースロー空港からニューヨークへ飛んだのだった。

(ビーチに人影はなく)

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