日本人になりたくてなれない沖縄人と、かつての西銘知事は言った。今その息子は日本人だ、と直裁なアイデンティティを語った。それに対しての反論が青山さんのエッセイだ。同化を推進すればするほど、「異化」が促進される、はどうも戦後社会秩序のなかで、ほんとうだと、感じられるところがある。他者性の感覚も、対日本、対アメリカ、そして対中国などの政治的位置から、増幅される。君は沖縄人?それとも日本人?Wアイデンティティかもしれないね。沖縄系日本人、日本系沖縄人。そしてコスモポリタン(地球市民)のアイデンティティもすでにともなっているのかもしれない。台湾、香港の独自のアイデンティティーの有り様が、沖縄人をまた独特なアイデンティティーとして後押ししている雰囲気もあるね。アジア人のアイデンティティはどうなのだろう?日本人は自らをアジア人と考えていない素振りだね、と同僚のクリスチャンのGさんは言った。
世界のウチナーンチュ・アイデンティティーはどうだろう?ハワイのウチナーンチュは、老人ホームでの活動の一環として、アメリカ国歌で体操をし、琉球音楽(民謡)を流して体操をしていた。大国アメリカ人で日系で沖縄系、二重、三重のアイデンティティーが見られた。精神と感性のよりどころが何かにより、多様な顔を見せるのかもしれない。
沖縄人&日本人&アジア人&コスモポリタン!