さて、太陽光パネル設置工事シリーズ最後は屋内工事の模様です。
元々付いていた分電盤には太陽光用のブレーカを取り付けるスペースが無いので、外部に取り付ける事になります。 写真の様に壁からそれ用のケーブルを出す作業がありました。
ここで驚いたのが、下の写真。
外壁の接続ボックスのところで太陽光の電力ケーブルが屋内に引き込まれますが、そこはユニットバスの上部の空き空間の所になります。 そこから脱衣室の天井を経てトイレの壁に取り付けるパワーコンディショナと接続するのですが、一条工務店の家は耐火構造のため、すべての部屋は天井まで15mmの石膏ボードで仕切られているので屋根裏に入るには穴を空ける必要があります。
その穴がこの写真。 縦横40cm程度で、しかも脱衣場の天井部分が上に飛び出しているので高さはその約半分。 この穴開けてもどうやって向こうに見える壁までケーブルを渡すのか? と思ったら、工事のおじさんがいつの間にか天井裏で作業をしています。 ・・・・ えェ~!
作業を終えて出て来た工事の方に思わず「肩の骨でも外す技でも持ってるんですか?」って聞いてしまいました。
おじさんは、黙って笑ってました。 歳はとっていますが確かに小柄でやせ気味の方ですが、信じられません。
他の4人の方は筋肉モリモリですが、この方がこの手の工事担当になっている理由が分かりました。
そんな工事の方の苦労もあって、心配していた露出配線箇所は全く無く工事は完了しました。(もちろん見えないところとは言え、この穴は元通りに塞いでくれました)
更に驚いたのは、カバーを取り付けた状態を見たら、新たに設置した右側のブレーカーボックスってデザインも色も大きさも連続性があり、、どうみても最初から付いていたみたいにしか感じません。 ちなみに右奥に見えるBOXは発電データや売電データを送信して専用タブレット端末で確認するための電波送信機です。
これが「パワーコンディショナ」で、太陽光パネルで発電した直流電流を家庭内で使う100Vの交流電流に変換する装置です。分電盤の丁度真後ろのトイレ内の壁に付けられる様に家の工事の設計段階からどこにでも取り付けられるように補強板を壁の中に入れるようお願いしてありました。(壁は石膏ボードなので補強板が無いと柱などのある場所に設置場所が限定されたり、柱などが無いと設置できない可能性もあります) こんなところまで抜け目なく準備万端だったため、綺麗に設置でき、満足満足!アッパ?!
ところで、右側面の黒いコンセントの様な物が東電からの電力が停電などで来なくなった場合に「自立運転」で太陽光パネルの電力を直に使うためのコンセントです。 15Aまで使えます。
でも、太陽光で発電する電力はもっと大きいのに何で15A(1500W)なの? と思ったら、電気設備の法規で1つの屋内ブレーカーは15Aまでしか使ってはいけない事になっているためだそうです。 自分も電気工事士免許持っているので納得してしまいました。
昨日のブログにも書きましたが、売電するには東電の売電メータと検査が終わらないとできないので、それまではこのコンセントで自立運転での電気使用するだけです。
最後に
↓ これが、専用表示ユニットで、発電量をグラフで表示したり数値で表示したりできます。 パワーコンディショナ本体とは電波で情報を送受するため、電波が届けばどこでも見る事が出来ます。説明書によれば1か月間の情報が本体に蓄積されていてこの端末で過去の状況も確認できます。 USBの端子もあって、それらの情報をパソコンに保管する事もできます。 (この写真は本体が止まっている時のものなので、圏外でデータが来ていません)
これから秋になると発電量の多い時期になります。 楽しみだなぁ~