連載6,7で最大の難関をクリアして、残すは一つ。
はっきり言って、これもコロンブスの卵的な感じです。
出来た物を見て、「な~んだそんなの俺だって出来るわ」っていう人多いですね。
でも、そういう人ほど自分のアイディアだけで物を作る事が出来ずに他人が作った物を批判ばかりする傾向にありますね。
という事で、連載最後にしてはちょっと簡単すぎるアイディアです。
何度も書いていますが、12mm厚の900mm×1800mmベニヤ板ってすっごく重いです。
調べたら11kgくらい有るらしいです。
この重い板を、作った棚のスリットに収めます。
しか~し、押し込むのも大変ですが引き出すのも結構な力が必要です。
そこで、アイディア、アイディア。
何故大変なのか?
ベニヤ板自体が重いという理由が一番にはありますが、これを対処できません。
では・・・
床との接地抵抗を減らせば良い訳で・・・・
氷でも床に置いてベニヤ板を乗せれば・・・・
そんなジョークでは笑ってもらえませんね。
でも、イメージは湧くでしょ。
私はこんな感じに仕上げました。
接地抵抗を減らすには先ず、接地面積を少なくすれば良い訳です。
そこで、5か所に横板を張りました。
意外と、一番手前の部分が最大の味噌です。
高くならないように、できるだけ薄い板を使います。
カンナで角を落とします。
それをカットしてビス止めします。
でも、それだけじゃまだ結構な摩擦抵抗が生じます。
更に、その横板に「カグスベール」と言うフッ素が練り込まれたプラスチックのシートを貼り、出来上がり~~!!
ほらね。今、言いませんでした?
「な~んだそんなの俺にだって出来るわ」って。
結果を見る前に云って欲しいですね・・・・
マジで、私の腱鞘炎の指一本でもスイスイ出し入れ自由です。
すっごく楽です。
早速、作業台兼バーベキューテーブルセットを挿入。
先ずは、台から・・・
4枚セットで厚みがあるので柱の陰に横スライドして入れ込みます。
次にテーブル。
これが一番の重量物ですが、本当に指一本でスーっと動きます。
それ以外のベニヤ板も収納しましたが、結構余裕です。
柱の陰に入っている一番最初に入れた台のパーツの取り出しも大きな板の横スライドも楽々出来るので、大きな板を出さなくてもスペースが有るので取り出せます。
恐らく、カグスベールで無かったら、柱の陰の板を取り出すのはかなり大変だと思います。
小型のローラー見たいのが有ればいいななんても思いましたが、ホームセンターで探してもそんなものはありませんでしたし、有ったとしてもきっと高価でしょう。
塩ビパイプを縦割りに切って横板代わりに取り付けても良いかも知れません。
ただ、あまり高くなっても板が入らなくなってしまうので、肉厚な塩ビパイプを1/3か1/4に縦切りにしたいけどちょっと工具が無いと難儀なのでやめました。
これ以外にも考えればいくらでも出て来ます。
あなたならどんなアイディアを考えますか?
楽しいでしょ。
今回は、この紹介したアイディアが全ての条件を満たしました。
ズーと天気が悪くて作業が捗らず、1か月も掛かった棚作りでした。
でもその分じっくりと家の中でアイディア出しも出来て、ノートには多くのアイディアがイメージとして走り書きおよび製図しました。
棚と棚の高さ一つだって、理由が有るんですよ。
適当に棚を設けたって、後で後悔して作り直す羽目になりますから、
自分はどうしたいの?、何を置きたいの?
自分の心の奥底の欲求と、ポジティブなアイディア(と、云うよりポジティブで楽しい気持ちで考えるとベストアイディアが湧き出て来ます)により、後悔の無い寸法出しが出来るんです。
全てが楽しいです。
今までは一枚紙に書いて、終わったら捨てていましたが、今回からノートで保管することにしました。
実は、既にあと3品目の日曜大工の作成案が書かれています。
新たなアイディアも着々と増殖中。
また、ブログに載せてライブラリーに出来れば良いななんて思っています。
自分のブログは自分のアイディアの宝庫であり、マニュアルであり、記録であり、思い出でもあります。
私にとって、今やこの10年分のブログは手離せない存在になっています。
棚も完成して、概ね最初から決めていた物を収納してみました。
お陰で、倉庫の中も広くなって何を取り出すにもスムースに出来るようになりました。
大きな倉庫に買い替えるにも20万円くらいするし、材料費1万円程度でこんな素敵な棚が出来て収納も賄えて、楽しいし、満足満足。
さあ、次はあれとあれ。作ろう!
連載 完。